タワーレコード x "Sony Classical" 究極のSA-CDハイブリッド・コレクション 第2回発売 2タイトル決定 完全生産限定盤につきお早めにご予約ください。
[シリーズ・コンセプト]
ソニー・クラシカルおよびRCA Red Sealの歴史的名盤を、タワーレコードとのコラボレーションにより、これまでのリマスターも含め最高のクオリティを追求し、ハイブリッドディスクとして「究極」の形でフィジカル・リイッシューいたします。ソニー・クラシカル秘蔵のオリジナル・マスターに遡り、気鋭のマスタリング・エンジニアのアンドレアス・K・マイヤーをはじめとする経験豊富な名手が、今回の発売のために新規で復刻を手掛けるSA-CDハイブリッドのコレクションです。レーベルには、定評ある「音匠レーベル」を使用し、マスターに刻み込まれた原音質の再現性に万全を期し、解説書には、資料性の高いライナーノーツを掲載することで、それぞれの名盤が背負ってきた栄光の軌跡を現代に鮮烈に蘇らせるのが、当シリーズの狙いです。
究極のクオリティで蘇るアナログ時代の名演。
ブラームス:交響曲全集/ジョージ・セル
仮面舞踏会&道化師~ロシア管弦楽名演集/キリル・コンドラシン
いずれも 世界初SA-CD化
昨年6月に発売し、タワーレコードの年間クラシカル・チャートの「タワーレコード企画盤」部門で第1位となるなど大変ご好評いただいたジョージ・セルの「ベートーヴェン:交響曲全集」「ベートーヴェン:序曲集」に続く、当シリーズ第2弾の登場です。
さらに第1回発売でご好評頂いたジョージ・セルの名演からは、1964~67年に3年がかりで録音されたブラームスの交響曲全集が新たなDSDリマスターで蘇ります。1897年にブダペストに生まれ、オーストリア=ハンガリー帝国時代のウィーンで育ったセルは、神童ピアニストとして音楽活動を開始し、やがて欧米各地の歌劇場のポストを歴任し、作曲家シュトラウスの厚い信任を得るほどの卓越した指揮者へと脱皮。ナチズムの台頭と第2次大戦の勃発によってアメリカへ移住し、戦後の1946年にはクリーヴランド管弦楽団の音楽監督に就任。亡くなる1970年まで四半世紀にわたって献身的に同オケを育て上げ、世界的な名声をもたらしました。
このブラームスは、セルならではの厳格で折り目正しい音楽観を反映し、全編にわたって主観的感情がむき出しにならず、格調の高さが保たれ、ブラームスの古典性が浮き彫りにされています。しかも細部の彫琢ぶりはすさまじく、あらゆるフレーズリズム、パート間のバランスが完璧に統御され、透明感のある響きと立体的な構築性を獲得しているさまはまさに壮観。今や二度と再現することのできない20世紀オーケストラ演奏芸術の一つの極点がここにあります。交響曲4曲と3曲の序曲のほかに、ステレオ最初期の1957年にエピック・レーベルで発売された交響曲第1番を特別収録しています。
冷戦下のソ連を生き抜き、西側でも高く評価され、亡くなる2年前にオランダに亡命したロシアの名指揮者キリル・コンドラシン(1914~1981)。1958年5月、チャイコフスキー・コンクールで優勝したヴァン・クライバーンに帯同してアメリカを訪れ、世界で最も売れたクラシック・レコードの1枚となったチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番のRCAへの録音でクライバーンのバックをつとめました。その5カ月後、単身でアメリカを再訪したコンドラシンが録音したロシア音楽の名品4曲を収めた2枚のLPは、RCAのリビング・ステレオLPの中でも最高のクオリティを誇る名演・名録音として発売以来高く評価されてきています。音響効果の豊かなニューヨークのマンハッタン・センターで、ニューヨーク在住の腕利きミュージシャンを選りすぐって組織されたRCAビクター交響楽団を指揮して成し遂げた空前の名演・名録音が初めてDSDリマスター、SA-CDハイブリッドとして登場いたします。
いずれも録音以来ソニー・ミュージックのテープ・アーカイヴに厳重に保管されてきた門外不出の3チャンネル・オリジナル・アナログ・マスターを外部スタジオに持ち出した上で万全の状態で再生し、今回の発売のために新たに2チャンネルへのリミックスとDSDリマスタリングを行なうことで、原音に刻み込まれた圧倒的な輝きがこれまでにないほど鮮明に蘇ります。
[今後の発売予定]
モーツァルト:ピアノ協奏曲集/ロベール・カザドシュ&ジョージ・セル
20世紀の類稀なるモーツァルティアンであるロベール・カザドシュ(1899~1972)が盟友ジョージ・セルと1959年~1968年にステレオで残したモーツァルトのピアノ協奏曲8曲の録音をハイブリッドディスク4枚組に集大成。それらに加えて、カザドシュが妻ギャビーおよび息子ジャン、オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団と共演した「2台ピアノ」「3台ピアノ」のための協奏曲2曲も特別収録。
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲/ジョージ・セル
1963年から1965年にかけて録音されたドヴォルザークの「スラヴ舞曲集」全16曲の最新DSDリマスター。幅広いレパートリーを誇ったセルですが、チェコ音楽は自らの血脈に流れる音楽でもあり、生涯にわたって熱い共感を持って演奏し続けました。「スラヴ舞曲集」もSP時代から録音(1947年に5曲、1956年に全曲)していますが、当ステレオ録音はその総決算ともいうべき出来映えです。
■リマスタリング・エンジニア=アンドレアス・K・マイヤー(マイヤー・メディアLLC)
今回のリマスタリングを手掛けるのは、昨年のセルのベートーヴェン同様、レコーディング・プロデューサーであり、レコーディングおよびリマスタリング・エンジニアであるアメリカ人のアンドレアス・K・マイヤーです。マイヤーはソニー・ミュージック・スタジオのエンジニアを長年務め、ジョシュア・ベル、ヨーヨー・マ、ニューヨーク・フィルなどのレコーディングに関わりつつ、SPから現代に至るさまざまな録音の復刻に携わってきました。特に近年はグレン・グールドの録音のリマスタリングに深く関わり、日本での「グレン・グールド紙ジャケット・コレクション」(2007年)、「グレン・グールド・リマスタード~ザ・コンプリート・ソニークラシカル・アルバム・コレクション」(2015年)には全面的に関わり、グールド・サウンドの新たなスタンダードを作り上げています。また「ウラディミール・ホロヴィッツ 未発表ライヴ・レコーディング1966-1983」、「グレイト・モーメンツ・アット・カーネギー・ホール」、さまざまなアーティストの「オリジナル・アルバム・コレクション」など、ソニー・クラシカルのさまざまなリイッシュー・プロジェクトの実現にはかかせないエンジニアです。