ボビー・ウーマック

ボビー・ウーマック(Bobby Womack / 1944年3月4日生~2014年6月27日没)
1960年代から活躍するソウル・シンガー/ギタリスト。オハイオ州クリーブランド出身。サム・クックに認められ、サムが主宰するレーベル「SAR Records」と契約し、兄弟グループ=ウーマック・ブラザーズとして1961年にデビュー。グループ名をヴァレンティノスに改名し、1962年「ルッキン・フォー・ア・ラヴ」がヒット。1964年の「イッツ・オール・オーヴァー・ナウ」は、ローリング・ストーンズにいち早く取り上げられたカヴァーは全英1位のヒットを記録し、その後ロッド・スチュワート等にもカヴァーされた。同時に、サム・クックのバンドでギターを弾くなどセッション・ギタリストとしても活躍。ジャニス・ジョプリンのアルバム『パール』やスライ&ザ・ファミリー・ストーンの『暴動』でもギターを担当した。1968年、初のソロ・アルバム『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』を発表。1972年の「ウーマンズ・ガッタ・ハヴ・イット」は、全米R&Bチャートで1位を獲得。同年、映画主題歌となった「110番街交差点」は、1997年公開の映画『ジャッキー・ブラウン』でも使用されリバイバル・ヒットした。80年代になって心機一転、西海岸に活動の拠点を移して復活。代表作と呼ばれるのが『ポエット』三部作を発表する。2010年にはゴリラズの『プラスティック・ビーチ』に客演。これをきっかけに2012年に18年ぶりの最新作(遺作となった)『ザ・ブレイベスト・マン・イン・ザ・ユニバース』を デーモン・アルバーンのプロデュースで発表した。2009年、ロックの殿堂入りを果たしている。