スカイボマーズ
lead vocalist/guitarist :Hugh Gurney ヒュー・ガーニー

guitarist :Sam Bethune サム・ベシューン

bassist :Ravi Sharma ラヴィ・シャーマ

drummer :Scott McMurtrieスコット・マックマートリー



2008年5月、オーストラリアのロックバンド、スカイボマーズのデビュー・アルバム「テイク・ミー・トゥ・タウン」(アルバート・プロダクションズ)がアメリカでリリースされる。ザ・ダンディ・ウォーホルズ、ブラック・レベル・モーターサイクル・クラブを手がけたことで知られるリック・パーカーがプロデュースを手掛け、12曲の扇情的で激しいロックを収録したデビュー・アルバムとなっている。



メンバーは、オーストラリアのメルボルン出身の4人組―ヒュー・ガーニー(リード・ヴォーカル/ギター)、サム・ベシューン(ギター)、ラヴィ・シャーマ(ベース)、スコット・マックマートリー(ドラム)。同じハイスクールに通う彼らは最初から“仲良しグループ”だったワケではない。学生時代、バンド結成の数年前にはメンバーの中のふたりは、殴り合いのケンカをして、それ以来ひと言も口をきいていなかったという。―にもかかわらず、ハイスクールでバンドを結成し、ソングライティングとバンドの練習に明け暮れた彼ら。そして遂に、デビューEP「サイレンズ」を完成させた。



2007年4月にレコーディングされた「サイレンズ」は、当初は自分たちの友人や限られた地元のファンに提供するためだけの目的で自主制作されたものだった。しかし、曲が世に出回るや否、オーストラリアのアルバート・ミュージックから連絡が入り、遂には出版およびレコーディング契約を結ぶに至った。さらにはオーストラリアのファー・マネジメントとマネジメント契約を締結、その後数ヶ月に渡ってエネルギッシュなライヴをソールド・アウト・ツアーを展開し続けた。ロック・ザ・スクールズのツアーでオーストラリア全土をまわった際には、5万人の学生たちの前でパフォーム。生まれ故郷での衝撃的なライヴ活動で、スカイボマーズは瞬く間に注目の的となった。



一方この間、オーストラリアの地球の裏側にあるアメリかのラジオで、ファーストシングル「イット・ゴーズ・オフ」がプレイされるようになる。それがオーストラリアから発信する彼らの将来性に溢れた音楽活動に力を貸すこととなった。ロサンゼルスのラジオ局「インデ103.1」で彼らの曲は絶大な反響を呼び、即座に同局の日々のプレイリストに加えられた。レコーディング契約もなく、さらにアメリカでのマネジメントチームも持たないにもかかわらず、この曲は「インディ103.1」のウィークリー・チャートを駆け上がり、2007年11月にはプレイリストの4位にまで昇りつめた。また「イット・ゴーズ・オフ」は、テニス・オーストラリアによりオーストラリア・テニス・オープンの公式キャンペーンソングにも選ばれ、さらにはエレクトロニック・アーツ社のゲーム2種――「オペレーション バーンアウト」と「バーンアウト ドミネーター」――の挿入歌にも使用されている。



その後、スカイボマーズはオーストラリアを発ち、ロサンゼルスへと向かった。彼らのうわさは広まり、ほどなくロサンゼルスのゴールド・マウンテン・エンターテイメントとマネジメント契約が交わされた。そしてハリウッドの人気ヴェニュー、ザ・バイパー・ルームやロキシーでのライヴの後、プロデューサーのリック・パーカーから声がかかる。リックは彼ならではのスタイルをスカイボマーズの音楽に持ち込めると感じていた。そしてパーカーがロサンゼルスに所有するスタジオで、デビュー・アルバムのレコーディングをするに至ったのだ。



2008年2月にはデジタル録音版の「サイレンズ」をリリース。「イット・ゴーズ・オフ」は再びシングルカットされ、以来、アメリカ各地のインディーズおよびロック系のラジオ局で絶大に人気を得ている。



新譜のリリースと同時に、伝説のパンク・ロック・バンドXのサポートを得て、初のUSツアーを敢行。その若さにもかかわらず、ライヴパフォーマンスと音楽のクオリティのみによって、スカイボマーズはこの憧れのバンドから直々に指名を受けたのだ。



スリルに満ちたライヴ、パワーフルで一度聴けば頭から離れないメロディー。そんなロックを携えてスカイボマーズは2008年から大ブレイクの構えを見せている。