シナリオ・ロック
フランス、パリ。
ボーカルのメーディ・パンソンを中心人物としてその活動を広げるシナリオ・ロック。実は97年に結成された10年選手(かつてはDJ PONEもメンバーだった)。ダフト・パンクが世界的なブレイクを果たし、パリジェンヌ代表格となった頃、メーディはスケートボートとそれに付随する音楽やアートに魅了され、大きな影響を受けながら音楽活動を開始。最近ではジャスティスやブロック・パーティ、モデスト・マウスなどの前座を務めたり、トウィステッド・チャームやミッドナイト・ジャガーノーツ、そして仲良しのソーミー(ご存知エド・バンガー・レーベルのアート・ディレクター)ともツアーをしている。メーディはまたの名「DVNO(ディヴーノ)」としても活躍しており、昔ながらのお友達でもあるジャスティスのシングル「DVNO」にボーカル参加したのも記憶に新しい。音楽活動以外では、Surface2Airサウパウロのオープニングや、VICE誌フランス版を立ち上げたりと、アートやカルチャー面でも積極的に活躍している。常にパリのアート・サークルの中にいるメーディ=シナリオ・ロックは、今作でもリミキサーにジャスティスの他にセバスチャンやボブモー、そしてシカゴからは注目のヘイ・チャンプを迎えて世界のダンス・フロア襲撃計画を決行中。

メーディはパリのクリエイター集団Surface2Airで影のブレインと言われるほどにその才能は幅広く、シナリオ・ロックのイメージ/アートワーク/映像の全てのイメージ・デザインは彼とSurface2Airと共同で作り上げられている。ちなみにSurface2Airとは・・・パリ、ニューヨーク、東京、ストックホルム、ブラジルに拠点を置くクリエイター集団。平面、映像、空間とデザインの範囲は幅広く、中でも映像を担当するSurface2Airの敏腕監督ジェレミー・ロザンはシナリオ・ロック”Skitzo Dancer”のビデオを手がけた他、JUSTICE vs SIMIAN “We Are Your Friends”で2006年MTVヨーロッパ・アワード「最優秀ミュージック・ビデオ」を受賞。(この際に賞を逃して激怒したカニエ・ウェストが受賞ステージに乱入して暴言を吐いたことで一躍有名に。)

そしてそんな彼が昨年手がけたのがSONY “Rolly”のインターネット用ティーザー映像。そこでSCENARIO ROCK “Skitzo Dancer JUSTICE REMIX”を使用し、メーディ本人も友情出演しているこの映像は口コミ効果でYouTubeで一揆に話題となり、再生回数100万回ヒットまでに伸びた他、ここ日本でも大きな話題を呼んだ。