ポーラ・ディアンダ
夢は実現するものだろうか?それはリズム・ラジオ・ヒットでビルボード・チャート入りを果たしたコーパス・クリスティ在住の16才、Paula Deandaに答えてもらおう。サウスウェストのラジオで常にエアプレイされたお陰で音楽業界のレジェンド、Clive Davisの前でオーディションをすることができ、その場で契約が決定されたという。「すごく驚いたわ」とフレッシュなシンガー・ソングライターの彼女が話してくれた。「私の「Doing Too Much」がエアプレイされてチャート入りしているのを知ったレーベル、AristaのシニアVP兼A&RのSteve Farreraに木曜日の朝に歌を聞かせてあげたら、その日の内にClive Davisにも聞かせてあげてくれと言われて、そのまま契約が決まり、金曜日には契約書にサインしていたの。」業界で最も名高いエグゼクティブと契約したことがようやく理解できた頃、Paulaは、「彼のことを何も知らなくてよかった…きっともっと緊張していたかも」と言っていた。



あのオーディションは正にPaulaのターニングポイントだった。スペイン語のAmor Como Tuと彼女がソングライターとして、そして力強いボーカルを持つシンガーとしての才能を発揮したR&Bポップ調の「Doing Too Much」 と「Good Girl」を披露した。「すべてを経験しているわけではないけれど、いろんな経験をしている友達がいるから、それを元に歌詞をつけているの」とPaulaは説明してくれた。



ミュージック・シーンとして急成長しているコーパス・クリスティのパーティで歌っている“大きな声の持ち主”から、“チャートメーカー”へと、彼女が瞬く間に有名になる過程の最近の出来事がこのAristaとの契約だった。



Paulaが今まで大きな影響を受けたアーティストにはSelenaやShania TwainそしてLeAnn Rimesなどがあげられ、彼女達の曲をいつも家族の集まりの席で歌っていた。「Selenaは人間的にも私にインスピレーションを与えてくれた。彼女は歌い、作曲し、パフォーマンスをしていたけど、いつも現実的で家族と親しかった。彼女のようなカリスマ性や才能がある人はいないわ。ヘアブラシをマイク代わりに歌っていたのを覚えている」と、微笑みながらPaulaは話す。「従姉妹たちがダンサーになってくれて、私は英語とスペイン語で歌っていた」。Paulaの音楽の才能に家族が気づき、そして彼女はピアノのレッスンを受け、結婚式や地元のチャリティイベントで歌うようになった。「歌を聴いてくれた人達からフィードバックが来るようになった。私の歌に心が打たれたと言ってくれたの。私の音楽がそんな影響を与えるなんて思ってなかったわ。人は神様の贈り物だと言ってくれた」とPaulaは話す。DeAnda一家はその後、コーパス・クリスティが音楽の才能がある若い人達の中心地であると聞いて、2002年、Paulaの音楽の旅を続けるために移り住んだ。



それから数年、Paulaは地域のミュージシャンやプロデューサーとの仕事を続けた。噂が広まると、現在のマネージャー、E.D.O. EntertainmentのEd Ocanasと知り合い、その結果スーパースターのNelly、Akon、元Kumbia Kings のメンバー、Frankie JやラップスターのBaby Bashが出演する有名なCorpus Christi Bayfest 2005のオープニングとして出演することとなった。「自分がはじめて作った曲、「What Would It Take」を歌って、その後それをレコーディングした」とPaulaは振り返って言った。地元のインディペンデントレーベルからリリースされ、地元でエアプレイされるようになったがBaby Bashと共同で作曲した「Doing Too Much」(同じくトラックにフィーチャーされている)が彼女にとってはターニング・ポイントとなった。BashとPaulaのマネージャーがコーパス・クリスティに本拠地を置き、そこで人気上昇中のラジオシーンに大きな力があった彼女のプロデューサー、Happy Perezに紹介してくれ、地元のスタジオであの、人々を夢中にさせるトラックを製作することになった。



「Doing Too Much」は2006年の初めから地元のラジオでかけられるようになり、PaulaがClive Davisのオーディションを受ける頃にはその曲は騒がれ始め、Billboardのチャート入りをしていた。その成功もあって、Paulaは2006年の春から、学校に通いながら、デビューアルバムの製作に取り組んだ。「自分がどこから来たか分かっているし、自分のルーツを大切に思っているのでスペイン語と英語で歌うことは確実よ」と、同じレーベルのAlicia Keys、BeyonceやKeysha Coleが今一番お気に入りのアーティストであるというPaulaは話す。「自分で曲作りをして、基本的にはストーリー性、メッセージ性がある曲にしたいの」。



才能と友達や家族の支えがあったからこそ「Doing Too Much」が今でもチャートを昇っている。ファーストアルバムのレコーディングに没頭している楽しげな若いシンガー・ソングライターである彼女であるが、スタジオやステージを一歩離れると、“映画鑑賞やダンスクラスに通い、スポーツ観戦ともちろんショッピングが大好きな普通のティーン”で、「すべてをバランスよくするように学んでいるけれど、仕事にフォーカスしつつも、学業も友達も家族と過ごす時間も大切だって分かっているの」と言っていた。「もちろん、自分の音楽の行方はとても楽しみ。レコードディールも手に入れて、ラジオで曲がかかる…まだ飲み込んでいる最中だけれど、まだまだこれからだと思っているわ…」