リヴィング・シングス
LIVING THINGS

Lillian Berlin / リリアン・ベルリン: vocals, guitar

Eve Berlin / イヴ・ベルリン: bass

Bosh Berlin / ボシュ・ベルリン: drums

Cory Becker / コリー・ベッカー: guitar



Biography

セントルイス出身。シカゴ、ニューヨーク、ロンドン、LAからベルリンまで、広くリベラルな活動を続けるリリアン(Vo/G)、イヴ(B)、ボシュ(Dr)のベルリン兄弟とコリー・ベッカー(G)からなる4人組。



子供の頃、父親が移動遊園地の仕事をしていた関係で国中を廻っていた3兄弟でトリオを組み、リリアンがギターとボーカル、イヴがベース、そしてボシュがドラムを演奏し始める。頑固で自由な精神を持つリリアンにとって学校は窮屈な場所に他ならず、中学校に入る頃には「注意欠陥多動性障害」として薬まで処方された。問題児はリリアンだけでなく3人とも外で問題ばかりおこすという理由で外出を厳しく制限され、そんな時には自宅の地下室でひたすらジャムるしかなかった。その結果、バンドとしての成長を遂げていった。



LAで行ったショーケースでのライヴ・パフォーマンスがレコード会社の目にとまり、2002年にDreamworks/Geffenと契約。2003年にニルヴァーナの『In Utero』や、PJ・ハーベイ、ピクシーズもてがけたスティーヴ・アルビニと共に制作されたEP『ターン・イン・ユア・フレンズ・アンド・ネイバーズ』でデビュー。同年冬に10インチ限定EP『ザ・ブラックアウト・ジェネレーション』でUKデビューも果たし、翌2004年にはDreamworksからのデビュー・アルバム『ブラック・スカイズ・イン・ブロード・デイライト』をリリース。この『ブラック・スカイズ~』のレコーディング後に、コリー・ベッカー(G)が加入し、現在の4人編成となる。



ブラーやスーパーグラスなどとのツアーを経て、80'sパンクと70'sハードコアをベースに、アツく唸るギターとリズム、イギー・ポップを彷彿とさせるヴォーカル・スタイルと、その激しくも独創的なパフォーマンスで、「KERRANG」「NME」などのUK各誌も絶賛し、まずはUKでその名を広めていった彼等は、本国アメリカにおいては、2004年4月にDreamworksからの初となるEP『リサイト・ユア・ライツ』をリリース。ブラック・レベル・モーター・サイクル・クラブやヴェルヴェット・リヴォルヴァーとのツアーや、「SPIN」「Rolling Stone」などのUS各誌もそのパフォーマンスを絶賛したことで、その知名度を確実に上げていき、同年には、ロラパルーザ、レディング・フェスティヴァル、さらにはサマーソニック04にも出演を果たし、日本でもアルバム『ブラック・スカイズ~』を発売した。



2005年10月、USでのアルバム本格リリースを目前にJIVEと契約。既に発売されていた『ブラック・スカイズ~』に新たな曲を追加収録して全ての完成度をさらに高め、アートワークも一新したUSデビュー・アルバムである今作『アヘッド・オブ・ザ・ライオンズ』をリリース。アート・ワークを手掛けたのは、マリリン・マンソン、デヴィッド・ボウイ、ビヨーク、クリスティーナ・アギレラなどの数々のヒット・ビデオで知られる新進気鋭のヴィジュアル・アーティストFloria Sigismondi(フローリア・シジズモンディ)。またその彼女のディレクションにより制作された1stシングル「ボン・ボン・ボン」のビデオが、各国のミュージック・チャンネルで絶賛を受けた。(なお、リリアンとフローリアはこの仕事をきっかけに結婚!)2006年、1月下旬にUK/ヨーロッパを、2月上旬から4月下旬にはサウス・バイ・サウス・ウエストやコーチェラなどの巨大フェスティヴァルへの出演も含むUSツアー、さらに5月は再びUKツアーを敢行。日本においても6月に『アヘッド・オブ・ザ・ライオンズ』の国内盤も発売し、その後サマーソニック06で二度目の来日公演を実現させている。



08年に入ってからはレコーディングのためドイツのベルリンに引っ越し。デヴィッド・ボウイの「ロウ」、「ヒーローズ」やU2の「アクトン・ベイビー」などが録音されたことでも有名なハンザ・スタジオにて、7ヶ月という時間を費やして行われた。遂に09年春、セカンド・アルバム「ヘイビアス・コーパス」で華々しく再登場を飾る。現在(08年秋)ロベルト・カヴァリのセカンド・ライン、ジャストカヴァリの広告キャンペーンのイメージ・モデルとしてケイト・モスと共演中。外見の良さだけなく、ロックなスタイルそのものにファッション、アート界からもアツい視線が注がれている。