クリスチャン・ヤルヴィ来日記念 10/25発売 4夜の楽劇を1時間に圧縮した、オーケストラで聴く高密度の「指環」!
ワーグナー:楽劇「ニーベルングの指環」~オーケストラル・アドヴェンチャー
来日記念2017/10/25発売
4夜の楽劇を1時間に圧縮した、オーケストラで聴く高密度の「指環」!
ワーグナー:楽劇「ニーベルングの指環」
~オーケストラル・アドヴェンチャー
クリスチャン・ヤルヴィ
Wagner: The Ring - An Orchestral Adventure | Kristjan Järvi
■品番 1CD:SICC-30458 ■2017年10月25日発売
■定価: ¥2,600+税 ■日本盤のみBluspec CD2 ■レーベル: Sony Classical
【収録曲】
ワーグナー:楽劇「ニーベルングの指環」~オーケストラル・アドヴェンチャー 58:49
編曲:ヘンク・デ・フリーヘル
1) 前奏曲 2:35
2) ラインの黄金, 1:56
3) ニーベルハイム 2:31
4) ヴァルハラ 3:35
5) ワルキューレたち 3:51
6) 魔の炎 3:39
7) 森のささやき 2:32
8) ジークフリートの英雄的行為 6:02
9) ブリュンヒルデの目覚め 5:29
10) ジークフリートとブリュンヒルデ 4:24
11) ジークフリートのラインへの旅 4:58
12) ジークフリートの死 4:19
13) 葬送行進曲 4:52
14) ブリュンヒルデの自己犠牲 8:05
【演奏】
バルト海フィルハーモニック
ホルン独奏:ミンスン・キム
指揮:クリスチャン・ヤルヴィ
【録音】 2013年9月、ドイツ、バルト海、ウーゼドム島、ペーネミュンデ歴史技術博物館
[ウーゼドム音楽祭に際してのセッション・レコーデイング]
[レコーディング・プロデューサー、エディティング&ミキシング]シュテファン・アントニン、セバスティアン・フィッシャー、トビアス・ヘス、マティアス・キーリヒ、マルティン・ミュラー、ドミニク・シュトライヒャー
[ライヴ・レコーディング・エンジニア]ベンジャミン・ライヒェルト、マルテ・ハインス
[レコーディング・スーパーヴァイザー]ベルンハルト・ギュットラー
■2016年にクリスチャン・ヤルヴィによって創設され、クリスチャンが音楽監督を務める「バルト海フィルハーモニック」のデビュー盤です。2008年に若手音楽家のトレーニングを目的に設立されたバルト海ユース・フィルハーモニックを母体に、デンマーク、エストニア、フィンランド、ドイツ、ラトビア、リトアニア、ノルウェー、ポーランド、ロシア、スウェーデン などの、バルト海地域の10カ国から一流のオーケストラの音楽家たちを結集して結成されたこのオーケストラは、クリスチャンの熱血指導のもと、早くも大きな評判を呼んでいます。
■ワーグナーの長大な楽劇からオーケストラ曲を抜粋・編曲して演奏することは作曲者の生前からさまざまな形で行われてきましたが、近年注目を集めているのは、オランダ放送フィルの打楽器奏者ヘンク・デ・フリーヘル(1953年生まれ)がオーケストラ用に編曲したもの。このオーケストラ版「指環」は、重要な音楽やライトモティーフを抜き出して約1時間強のオーケストラ曲にまとめたもので、1992年に初演され、エド・デ・ワールト指揮オランダ放送フィルによって録音されました(RCA)。2007年にはクリスチャンの父、ネーメ・ヤルヴィがロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管とシャンドス・レーベルに録音し、2009年にはデ・ワールトがNHK響に客演した際にも取り上げられて大きな話題を巻き起こしています。フリーヘルは作曲者・編曲者としても知られ、ワーグナーでは「トリスタン」「マイスタージンガー」「パルジファル」でも同様のオーケストラ版を編曲しているのみならず、ドヴォルザークのピアノ曲「ボヘミアの森から」のオーケストラ用編曲や、ムソルグスキー「展覧会の絵」「死の歌と踊り」の打楽器オーケストラのための編曲も行っています。
■常に音楽を社会的・文化的連鎖の中で捉えているクリスチャン・ヤルヴィによれば、北欧伝説を起源とするワーグナーの「指環」もバルト海文化圏と深い関わりを持つ音楽、ということになります。作品に内包するドラマティックな起伏を見事に描出するクリスチャンの鮮やかな手腕が活かされた充実のアルバムです。
■冒頭の「ラインの黄金」の前奏曲の動機の繰り返しにも広義のミニマル・ミュージックの萌芽を聴きとるクリスチャンならではの、全く新しい観点から解釈しなおされたワーグナーのサウンドが聴きものといえるでしょう。
■第2次大戦中にドイツ軍のミサイル/ロケット製造工場であったウーゼドムのペーネミュンデ歴史技術博物館で開催されているウーゼドム音楽祭に際してのレコーディングです。
ワーグナーの「指環」について
『エッダ』(北欧神話を記した文書)こそ、ワーグナーが創造・破壊・再生をテーマにした「指環」の構想を得た源泉です。その意味で、ワーグナーと北欧諸国とは精神的な関連性があるのですが、それだけでなく、ワーグナーが生誕の地ライプツィヒから最終的にパリに亡命する前に、ケーニヒスベルク(現ロシア、カリーニングラード)、リガ(現ラトヴィア)で足跡を残していることも心に留めておくべきでしょう。
ワーグナーと北欧とがこのような意味深い関連性を持つことを考えると、ワーグナー「指環」を生み出した精神と一体化することが出来ます。私にとっては北欧の人間は、自然の法則に従って生活し、強い信仰心が無垢で純粋で、実直な精神を形作っているのです。
「指環」は真実と世界の秩序を描いた物語であり、お互いに分かち難い大地と天空との結びつきから生み出されました。 北欧を題材とした劇的交響曲とでもいうべきこの「指環」の編曲は、私が編曲しソニー・クラシカルからリリースされているチャイコフスキーの「白鳥の湖」(「指環」とは異なってはいるものの、よく似た北欧の物語を題材にしています)と同じような意図で作られたものです。どんな困難があろうとも最後に愛が勝利を収める物語。自然と宇宙の調和が勝つのです。
この「指環」のレコーディングは、バルト海に面したウーゼドム島にある旧ドイツ軍のミサイル/ロケット製造工場で行なわれ。これも恐怖と憎悪に根差したものが、音楽の力によって、平和と愛の空間へと変容していく一つのメタファーなのです。
―――クリスチャン・ヤルヴィ(ライナーノーツより/抄訳)
クリスチャン・ヤルヴィ・サウンド・プロジェクト2017
2017年11月3日(金) 15:00開演(14:30開場)
すみだトリフォニーホール 大ホール
クリスチャン・ヤルヴィ/ネーメ・ヤルヴィ80歳のためのコラール(日本初演)
フランチェスコ・トリスターノ/ピアノ協奏曲「アイランド・ネーション」(日本初演)
ワーグナー(デ・フリーヘル編)/オーケストラル・アドヴェンチャー≪ニーベルングの指環≫
クリスチャン・ヤルヴィ[指揮]
フランチェスコ・トリスターノ[ピアノ]
新日本フィルハーモニー交響楽団
公演詳細はこちら
https://www.triphony.com/concert/detail/2016-11-001240.html
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