グスターボ・ドゥダメル

グスターボ・ドゥダメル

ダイナミックかつ情熱的な指揮ぶりで全世界を魅了するベネズエラ出身の指揮者。現在、ロサンゼルス・フィルハーモニック音楽監督(2009年より)、ベネズエラ・シモン・ボリバル交響楽団音楽監督というポストを兼任する傍ら、世界一流のオーケストラ、オペラ・ハウスに客演している。

1981126日、ベネズエラのバルキシメト生まれ。エル・システマの音楽教育を受ける。12歳で初めてオーケストラを指揮し、15歳でベネズエラのアマデウス室内管弦楽団の音楽監督、18歳でシモン・ボリバル・ユース・オーケストラの音楽監督に就任。その後世界各地で演奏し注目を集める。2003年、ベルリンやザルツブルクでラトルのアシスタントを務め、アバドの招きでマーラー室内管を指揮。2004年、第1回グスタフ・マーラー国際指揮者コンクール優勝で脚光を浴び、国際的な演奏活動が始まった。

 2005年、ロザンゼルス・フィルを振ってアメリカ・デビューを果たし、翌2006年にはミラノ・スカラ座デビュー。2007年、ルツェルン音楽祭でウィーン・フィルを初めて指揮。2008年、ヴァルトビューネでベルリン・フィルを指揮。2009年頃までに欧米のトップ・オーケストラの多くに客演を果たす。2009年にアメリカの『タイム』誌で「最も影響力のある世界の100人」に選出。200713年、スウェーデンのイェーテボリ交響楽団の首席指揮者をつとめた。

 20079月、ルツェルン音楽祭でマーラーの交響曲第1番を指揮して以来、ドゥダメルはウィーン・フィルの指揮台に定期的に登場している。201010月にはアメリカ・ツアーの指揮を任され、201111月には定期演奏会に初登場し、この時演奏されたメンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」はエル・システマで学ぶ若い音楽家のための慈善アルバムとしてLPで発売されている。20126月にはシェーンブルン宮殿でのサマーナイト・コンサート、20131月にはウィーン・フィルの舞踏会、20149月には日本ツアーに起用されるなど、ウィーン・フィルの常連指揮者の中での重要性を増している。20164月にはウィーンでの定期とヨーロッパ・ツアーでラフマニノフ「死の島」、レーガーの「ベックリンの絵画による4つの音詩」、ムソルグスキー「展覧会の絵」を指揮している。

オフィシャル・ホームページ http://gustavodudamel.com/