クリス・ロビンソン・ブラザーフッド通算6作目のニューアルバム『ベアフット・イン・ザ・ヘッド』8/23発売!
日本盤のみのボーナストラックはグレイトフル・デッドのカバーを収録。
もはや、「ブラック・クロウズの・・・」なんて前置きは必要ない!
安息の地から飛び出して、新たなる境地求めて、自由に羽ばたいてゆく。
CRB、超名曲揃いの最高傑作!
Chris Robinson Brotherhood Barefoot In The Head
クリス・ロビンソン・ブラザーフッド 『ベアフット・イン・ザ・ヘッド』
2017/08/23 SICX-91 ¥2,400+税
Chris Robinson Brotherhood:Chris Robinson(Vo, G)Neal Casal(G)Tony Leone(Dr)Adam MacDougall(Key) Jeff Hill(B)
収録曲:
1. Behold The Seer ビホールド・ザ・シアー
2. She Shares My Blanket シー・シェアズ・マイ・ブランケット
3. Hark The Herald Hermit Speaks ハーク、ザ・ヘラルド・ハーミット・スピークス
4. Blonde Light of Day ブロンド・ライト・オブ・デイ
5. Dog Eat Sun ドッグ・イート・サン
6. Blue Star Woman ブルー・スター・ウーマン
7. High Is Not The Top ハイ・イズ・ノット・ザ・トップ
8. If You Had A Heart To Break イフ・ユー・ハッド・ア・ハート・トゥ・ブレイク
9. Glow グロウ
10. Good To Know グッド・トゥ・ノウ
11. Catfish John(Live from the Fillmore in San Francisco, CA) キャットフィッシュ・ジョン 日本盤のみのボーナストラック
『ボブ・ディランは、アウトローに生きるなら正直でなければならないと言った。俺たちは不安に満ちた、「真実のない」時代を生きているけれど、俺たちの音楽は本当に真摯な形でのコミュニケーションを体現している。それは本当に解放感のあることなんだ。自分が人生の中でどんな状態であろうと、頭の中では裸足(barefoot in your head)でいることができる、いつでも行ける場所が存在する。それが自由ってものさ』――クリス・ロビンソン
ザ・ブラック・クロウズのフロントマンであり、ロビンソン兄弟の兄、クリス・ロビンソンのソロ・プロジェクト、Chris Robinson Brotherhoodの通算6作目となるニューアルバム。しかし、もはや「ブラック・クロウズの・・・」なんて言葉は必要ない。ストーンズ、ディラン、デッドからプログレまで、ロックン・ロールの先輩達から受け継いだロックの最高最良の部分を現代の体現する、めるくめく万華鏡のような音世界。
ファーストシングルは一曲目のファンキーでUPな「ビホールド・ザ・シアー」。そこからR&Rからブルース、スワンプ、ファンク、ソウル、サイケデリック、フォーク、カントリーetcロックンロールの歴史と神話を凝縮したかのような、名曲の数々が次から次へと飛び出してくる。特に8曲目の「イフ・ユー・ハッド・ア・ハート・トゥ・ブレイク」は名曲.是非聴いていただきたい(ちょっと70年代のフェイセスと並行してやっていたソロ時代のロッドを思い出す気も!?)。バンドのセルフ・プロデュースによる10曲に加えて、日本のみのボーナストラックとしてグレイトフル・デッドの「Catfish John」をカバーしたライヴ・バージョンを追加収録決定。
(Chris Robinson Brotherhood - Behold the Seer Music Videoより)
2年の月日を経て『If You Lived Here, You Would Be Home By Now』と『Any Way You Love, We Know How You Feel』2枚のアルバムをリリースしたのが去年。そこから1年をあけずに、本作『Barefoot In The Head』をリリースすることになった。昨年の2作が比較的穏やかな作風だったのに比べると本作は、リズムや音色のヴァリエーションが豊かでメロディアス、よりアップで高揚感のある作風で、これまでのCRBの中でも最も「ポジティブ」で力強いアルバムといえる。
レコーディングは2017年1月の第1週からスタート、14日間で11曲録音した。録音方法で面白いのが、クリス曰く
「俺からみんなに、ギターもアンプも、ドラム・キットも、ステージで使っているものは一切持ち込むなって言ったんだ。あと、前作で使ったものも一切持ち込むなってね。とにかく、今までなかったような音を録音したいと思ったんだ。俺なりのちょっとしたひねりだね。普段頼っているものに頼らない、安息の地から抜け出して、何か新しいものを求めて試してみたかったんだ」
本作収録曲のソングライティングに関しては、クリスとバンドのメンバー全員が関わっている。メンバーの中でもNeal Casalとはバンド結成以来活動を共にしている。ライアン・アダムスのバンドのリード・ギタリストでもあったニールはクリスの長年の友人で、実はもう少しでブラック・クロウズにも加入したかも知れなかったという。以降7年間に渡って片腕ともいえる存在になっている。また、キーボードのアダム・マクドゥーガルなしにはCRBになり得ない。バンドをクリスと始めたのもアダムで、ライターとしてのアダムの貢献とともに、彼の奏でるサウンドCRBの要といえる。この小さなピラミッドの3人がCRBの核(コア)ということになる。そこにトニーとジェフが加わり、唯一無二のバンドが完成した。CRBは4年連続で年間120公演以上を行う予定であり、夏のツアー日程は既に発表、秋のツアー日程も間もなく発表される。
Chris Robinson Brotherhood:L to R
Tony Leone トニー・レオン(Dr)/ Jeff Hill ジェフ・ヒル(B)/ Chris Robinson クリス・ロビンソン(Vo, G)/ Neal Casal ニール・カザル(G)/ Adam MacDougall アダム・マクドゥーガル(Key)
真の「自由」と新たなる境地を追い求めて。
「真の自由を知っているのはミュージシャンとギャングスタだけだって言うよね。そしてボブ・ディランは、アウトローに生きるなら正直でなければならないと言った。俺たちは不安に満ちた、「真実のない」時代を生きているけれど、俺たちの音楽は本当に真摯な形でのコミュニケーションを体現している。それは本当に解放感のあることなんだ」。
「自由」はクリス・ロビンソン・ブラザーフッドに非常に似合う。彼らはバンド史上現時点で最も多作な時期の真っ只中におり、過酷なツアー・スケジュールの合間に沢山のスタジオ録音やライヴ録音が登場し、彼らの火をますます燃え上がらせているように見受けられるのだ。彼らの輝かしい新作『ベアフット・イン・ザ・ヘッド』では、彼らが今まで以上の喜びと感嘆を抱きながら、新境地を切り拓いてゆく様子が垣間見られる。アルバムにはクリス・ロビンソンとバンドメイト(ギタリストのニール・カザル、ドラマーのトニー・レオン、キーボード奏者のアダム・マクドゥーガル、ベーシストのジェフ・ヒル)が、音の波長のぴったり合った5人のアーティストにしか出せない遊び心のある冒険心のようなものを楽しみながら、成長を続ける姿が現れている。
アルバムのオープニングを飾るのはアメリカーナ・ファンクの「ビホールド・ザ・シアー」。ロビンソンが「おまえのエンジンをハミングさせ続けたいなら/目を大きく見開いて振り返るな」と歌うこの曲は、CRBにとってのミッション宣言のようなものに聞こえる
(CHRIS ROBINSON BROTHERHOOD - "Behold the Seer" (Live in Ventura, CA 2017)より)
2曲目の夢見心地の「シー・シェアズ・マイ・ブランケット」ではクリスが冬山の恋から映画のようなシーンを描き、3曲目の「ハーク・ザ・ヘラルド・ハーミット・スピークス」ではファンタジーと現実の境界線が曖昧になるような雰囲気で、自由奔放な60年代のフォークをも彷彿させてくれる。4曲目の「ブロンド・ライト・オブ・デイ」ではスペシャル・ゲストのバリー・スレスが優雅なペダル・スティールを加え、温かくロマンティックな靄を投げかけ、6曲目の「ブルー・スター・ウーマン」は西海岸のコミューンに暮らし、オーバーオールを着たTレックスのよう。イギリスのサイケデリック・ロックからインスピレーションを得、クリスが「自分のスタジオ作品の中でも指折りにスペシャル」と呼ぶ9曲目「グロウ」には、著名なサロード(訳注:インドの弦楽器)奏者のアラム・カーン(伝説のアリ・アクバル・カーンの息子)が参加している。アルバム全体を通じて、クリス・ロビンソンとバンドはカントリー、ブルース、サイケデリアを巧みに結びつけている。
「俺たちが作る音楽、俺たちがプレイするコンサートは、俺たちが俺たちと仲間たちのために作り上げた世界なんだ。俺たちがみんなに理解してもらいたいのは、自分が人生の中でどんな状態であろうと、頭の中では裸足(barefoot in your head)でいられるってことなんだ。いつでも行ける場所が存在する。その場所は本物なのか?それは自分が決めること。何をもって真実とするかは自分次第なんだ」。
究極的には、それが自由の真の定義かも知れない。他人から与えられたものではなく、自分が自分自身に与えるものなのだ。CRBにとってのそれは、期待や先入観に縛られることなく、自分たちのミューズに従うこと、そして純粋にアーティスティックな充足感と兄弟愛の絆によって成功を測ることを意味する。
「6年間このメンバーで絶え間なくツアーしてきた俺たちだけど、今でもアーカンソー州フェイエットヴィルに火曜の夜に乗り込んで、今まで携った音楽的なものの中で一番楽しい時間を過ごすことができるんだ。俺たちは責任やノスタルジアといった重荷を背負っていない。つまり、完全に自分に正直になれて、その瞬間の中ですべてを作り上げることができる、とてもサイケデリックな状態にいるってことなんだ。それが自由ってものさ」。
最後に最新インタビューでクリスはブラック・クロウズとCRBの違いについてなどをこう語っている
「俺がブラック・クロウズで主に不満に思っていたのは、シンガーのボリュームだったんだ。トゥーマッチだったんだよ。ロバート・プラントがレッド・ツェッペリンで歌うの辛かっただろうなって、今なら分かるね(笑)。俺は歌うのが大好きなのに、ブラック・クロウズ時代はショウがもうすぐ始まる時にはもう「うへぁ」という感じだったんだ。何年もの間、頼むから少しでも歌い方を変えさせてくれって懇願していたんだ。
それから歳を重ねるにつれて、今みんなが俺のソングライティングの中で聴いているのは、ブラック・クロウズをやる前の俺なんだ。ビッグになる前の俺。グラム・パーソンズ、ボブ・ディラン…俺はフォーク・ミュージックやフォーク・ロック、カントリー・ロックが好きなんだ。シンガー・ソングライターも好きだ。
(歌うことへの意識は)大きく変わったよ。歌う側としても昔とは全く違うところから歌っているんだ。俺はロックの人として有名だったからみんなあまり俺が「歌って」いるのを聞いたことがなかったと思うんだけど、面白いもので、ここ数年はシンガーとして知られるようになってきたんだ。声域にしても前より広がった気が自分ではするしね。俺たちのスケジュールはこんな感じなんだ。週5日、1日3時間。そんなのブラック・クロウズ時代じゃ想像できないだろう?ああいう感じの音楽じゃ不可能なんだ。パフォーマンスもエネルギーもあの頃とは違うけど、これが今の俺の興味あることだからね。
俺はこういう歌を歌ってストーリーを伝える。そしてメロディに取り組むんだ。それまではそういう機会がなかった。ブラック・クロウズには、俺がプレイできるようなメロディックな音楽がなかったからね。ロックンロールだけだったから。それもまたクールだったけど、人生は変わるものだからね。歳を重ねるにつれて、メロディやストーリーを重視するように変わったんだ。俺は今でもローウェル・ジョージやジェリー・ガルシアやボブ・ディラン、ニール・ヤングなんかが好きなんだ。みんな素晴らしいストーリーテラーだよね。
この人生を選んだのは俺だし、この人生が俺を選んだんだよね。俺はミューズが実在するものだって信じている。そして俺たちは、そのミューズに身を捧げているんだ。他の人たちはステイタスに身を捧げている。他のものに身を捧げている人たちもいるだろう。
俺はもう何年も前に、自分の身をミューズに捧げた。それで自分の人生がどれだけハードなものになっても、どれだけ素晴らしいものになっても、みんな愛し合うし、みんな負けることがある。誰にでも試練はあるし揺れ動く時期もある。でも何があっても俺は雲の中から少しでも頭を出しておく。それが、ミューズが俺に求めていることだからね。音楽は俺に嘘をついたことがないし、俺を操ろうとしたこともない。音楽は何も求めてこないんだ。愛と献身以外はね。」
Chris Robinson Brotherhood Discography
<STUDIO ALBUM>
2012年作品 『Big Moon Ritual』
2012年作品 『The Magic Door』
2014年作品 『Phosphorescent Harvest』
2016年作品 『Any Way You Love, We Know How You Feel』
2016年作品 『If You Lived Here, You Would Be Home By Now』
2017年作品 『Barefoot In The Head』
<LIVE ALBUM>
2013年作品 『Betty’s SF Blends Vol 1』
2015年作品 『Betty’s Blends Vol 2: Best From the West』
2017年作品『Betty’s Blends, Vol. 3: Self-Rising, Southern Blends』
Chris Robinson Brotherhood Biography
クリス・ロビンソン (Chris Robinson)は1966年12月20日生まれの50歳。ジョージア州アトランタで、弟のリッチとともにミスター・クロウズ・ガーデン結成。1989年にブラック・クロウズと改名し、1990年にデビュー・アルバム『シェイク・ユア・マネー・メイカー』を発表。1992年、セカンド・アルバム『サザン・ハーモニー』発表、全米1位に輝く。同年初来日公演。その後、1994年『アモリカ』、1996年『スリー・スネークス・アンド・ワン・チャーム』、1999年『バイ・ユア・サイド』を発表。同年フジロックに出演。ジミー・ペイジと共演したライヴ盤『ライヴ・アット・ザ・グリーク』や2001年『ライオン』発表するも、2002年に活動を停止。その後ソロ活動を経て、2005年にふたたび集結。同年サマーソニックで来日。ライヴ活動を続け、2008年『ウォーペイント』、2009年『ビフォア・ザ・フロスト』、2010年『Croweology』発表するも、同年再び活動停止。2015年1月15日に解散を発表した。クリス・ロビンソンは2011年クリス・ロビンソン・ブラザーフッドを結成し、2012年初の作品『ビッグ・ムーン・ナチュラル』発表、その3か月後にもう一枚『ザ・マジック・ドア』を発表。以降2014年『Phosphorescent Harvest』、2016年には 『Any Way You Love, We Know How You Feel』と『If You Lived Here, You Would Be Home By Now』を2枚発表。2017年通算6作目となる1年振りの新作『ベアフット・イン・ザ・ヘッド』を発表する。
■Official: http://chrisrobinsonbrotherhood.com/
■日本Official: https://www.sonymusic.co.jp/artist/chrisrobinson/