アレサ・フランクリン（アレサ・ルイーズ・フランクリン）は、1942年3月25日、テネシー州メンフィスで生まれ、ミシガン州デトロイトで育つ。父親は有名な説教師(C・L・フランクリン)、母親はゴスペル歌手(バーバラ・シガーズ・フランクリン)。幼い頃に両親は離婚し、アレサは父親のもとで育てられた。1961年にコロンビアからデビュー、その後1967年にアトランティックに移籍。ゴスペルをベースにした力強い歌声から、“クイーン・オブ・ソウル”“レディー・ソウル”と呼ばれ、「I Never Loved A Man」、「Respect」、「(You Make Me Feel Like) A Natural Woman」、「Chain Of Fools」、「Think」など数々の名曲・名演を残した。1980年に名プロデューサー、クライヴ・デイヴィスが率いるアリスタに移籍。「Jump To It」、「Freeway Of Love」、「I Knew You Were Waiting (For Me)」などR&Bチャートだけでなくポップ・チャートでもヒット曲を量産し、第2の黄金期を迎えた。
これまでにグラミー賞を20回受賞している他、女性アーティスト初の「ロックの殿堂入り」を果たし、ローリング・ストーン誌で「歴史上もっとも偉大なシンガー」第1位にも輝いている。
アレサ・フランクリン
■主なヒット曲
年度 邦題 原題 (R&Bチャート/ 全米Hot100チャート)
〈アトランティック／ワーナーミュージック〉
1967 貴方だけを愛して I Never Loved a Man (The Way I Love You) (1位 / 9位)
1967 リスペクト Respect (1位 / 1位)
1967 ベイビー・アイ・ラヴ・ユー Baby I Love You (1位 / 4位)
1967 ナチュラル・ウーマン (You Make Me Feel Like) A Natural Woman (2位 / 8位)
1967 チェイン・オブ・フールズ Chain of Fools (1位 / 2位)
1968 愛する貴方を失くして (Sweet Sweet Baby) Since You've Been Gone" (1968) (1位 / 5位)
1968 シンク Think (1位 / 7位)
1968 小さな願い I Say a Little Prayer (3位 / 10位)
1969 シェア・ユア・ラヴ・ウィズ・ミー Share Your Love with Me (1位 / 13位)
1970 コール・ミー Call Me (1位 / 13位)
1970 ドント・プレイ・ザット・ソング Don't Play That Song (You Lied) (1位 / 11位)
1971 明日に架ける橋 Bridge over Troubled Water (1位 / 6位)
1971 スパニッシュ・ハーレム Spanish Harlem (1位 / 2位)
1971 ロック・ステディ Rock Steady (2位 / 9位)
1972 デイ・ドリーミング Day Dreaming (1位 / 5位)
1973 エンジェル Angel (1位 / 20位)
1973 アンティル・ユー・カム・バック・トゥ・ミー Until You Come Back to Me (That's What I'm Gonna Do) (1位 / 3位)
1974 アイム・イン・ラヴ I'm in Love (1位 / 19位)
1976 サムシング・ヒー・キャン・フィール Something He Can Feel (1位 / 28位)
1977 ブレイク・イット・トゥ・ミー・ジェントリー Break It to Me Gently (1位 / 85位)
〈アリスタ／ソニーミュージック〉
1982 ジャンプ・トゥ・イット Jump to It (1位 / 24位)
1983 ゲット・イット・ライト Get It Right (1位 / 65位)
1985 フリーウェイ・オブ・ラヴ Freeway of Love (1位 / 3位)
1985 フーズ・ズーミン・フー Who's Zoomin' Who (2位 / 7位)
1985 シスターズ・アー・ドゥーイン・イット・フォー・ゼムセルヴズ with ユーリズミックス "Sisters Are Doin' It for Themselves" (with Eurythmics) (66位 / 18位)
1986 ジミー・リー Jimmy Lee (2位 / 28位)
1987 愛のおとずれ duet with ジョージ・マイケル I Knew You Were Waiting (For Me) (with George Michael) (5位 / 1位)
1994 ウィリング・トゥ・フォーギヴ Willing to Forgive (5位 / 26位)
1998 ア・ローズ・イズ・スティル・ア・ローズ A Rose Is Still a Rose (5位 / 26位)
■主なアワード受賞歴
年度 受賞 受賞部門 対象作品
1968 グラミー賞 最優秀女性R&Bヴォーカル Respect
1969 グラミー賞 最優秀女性R&Bヴォーカル Chain of Fools
1970 グラミー賞 最優秀女性R&Bヴォーカル Share Your Love with Me
1971 グラミー賞 最優秀女性R&Bヴォーカル "Don't Play That Song"
1972 グラミー賞 最優秀女性R&Bヴォーカル "Bridge over Troubled Water"
1973 グラミー賞 最優秀女性R&Bヴォーカル "To Be Young, Gifted and Black"
1973 グラミー賞 最優秀ソウル・ゴスペル "Amazing Grace"
1974 グラミー賞 最優秀女性R&Bヴォーカル "Master of Eyes (The Deepness of Your Eyes)"
1975 グラミー賞 最優秀女性R&Bヴォーカル "Ain't Nothing Like the Real Thing"
1982 グラミー賞 最優秀女性R&Bヴォーカル "Hold On! I'm Comin'""Hold On! I'm Comin'"
1986 グラミー賞 最優秀女性R&Bヴォーカル "Freeway of Love"
1988 グラミー賞 最優秀女性R&Bヴォーカル "Aretha"
1988 グラミー賞 最優秀R&Bパフォーマンス（デュオまたはグループ部門） "I Knew You Were Waiting"
1989 グラミー賞 最優秀ソウル・ゴスペル・パフォーマンス（女性部門） "One Lord, One Faith, One Baptism"
1991 グラミー賞 レジェンド賞 (Legend Award)
1994 グラミー賞 特別功労賞 (Lifetime Achievement Award) :演奏者(1972年までは演奏者以外も含む)の音楽業界に創造的な貢献をし、それぞれの部門で顕著な芸術的意義をもたらした者に授与される。
2004 グラミー賞 最優秀トラディショナルR&Bパフォーマンス "Wonderful"
2006 グラミー賞 最優秀トラディショナルR&Bパフォーマンス "A House Is Not a Home"
2008 グラミー賞 最優秀ゴスペル／コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック・パフォーマンス "Blessed & Highly Favored", "Never Gonna Break My Faith"
2008 グラミー賞 ミュージケアーズ・パーソン・オブ・ザ・イヤー (MusiCares Person of the Year) :音楽家の音楽業界における芸術的功績と慈善活動に対して授与する賞
1983 アメリカン・ミュージック・アワード Favorite Soul/R&B Album "Jump to It"
1984 アメリカン・ミュージック・アワード Favorite Soul/R&B Female Artist Aretha Franklin
1986 アメリカン・ミュージック・アワード Favorite Soul/R&B Female Artist Aretha Franklin
1986 MTV Video Music Awards Best Female Video "Freeway of Love"
1988 MTV Video Music Awards Best Video from a Film "Jumpin' Jack Flash""Freeway of Love"
1987 ロックの殿堂入り (Rock and Roll Hall of Fame) ※女性アーティスト初
2005 ホワイトハウスで大統領自由勲章授与 ※ジョージ・W・ブッシュ大統領