ヤングブラッズ
―メディアの皆さん、アトランタ出身のヒップホップ大統領(Presidential)、ヤングブラッズをご紹介します。

―皆さんお座りください。

―それでは、皆さんからの質問を受け付ける前に、J・ボー、そしてショーン・ポールの2人からコメントさせていただきます。



ショーン・ポール「リル・ジョンがプロデュースした俺たちのファースト・シングル”Presidential”の歌詞でJ・ボーが言っているとおり、俺たちのニュー・シットが完成した。俺たちはクランクのムーヴメントのさきがけで、多くの人々がついてきてくれた。最高だぜ。1999年のデビュー・アルバム『Against Da Grain』に入っている「Shake’Em Off」や「U-Way」ではサウスのストリートの若者たちの代弁者になることができてとてもラッキーだった。そして俺たちは大統領になってもどってきたんだ!他のみんながビッグになろうとやっきになっている間に俺たちはそれを上回る大統領になったんだ。俺たちは若者にやる気をださせたいんだ。若い世代のスポークスマンなのさ。」



―ありがとう、ショーン・ポール



J・ボー「実際俺たちはネクスト・レベルに挑んでいるんだ。自分だちのレーベル、YBZレコーズ、プロダクションをするGMCプロダクションなんかもやってる。アラバマ出身の具グループ、GMCも手がけている。彼らはジャジー・フェイをフィーチャーしたシングル「Big Big」をリリースしたばかりで次のステップへの準備をしているところさ。それから俺たちはアトランタのミッドタウンにあるウィンダム・ホテルの中にキューバ料理のレストランもオープンさせた。セカンド・アルバム『Drankin’ Patnaz』がファースト以上に売れてレベルアップしたんだ。金も入ってくるようになって、どんどん投資してるのさ。」



―それでは最初の質問をソース・マガジンさんからどうぞ。2004年に「Damn」をシングル・オブ・ザ・イヤーに選んでくれてありがとうござました。



ソース・マガジン「今回の新作『Ev’rybody Know Me』の背景について話してください。」



―ショーン・ポール、お願いします。



ショーン・ポール「俺たちもこの業界でだんだんヴェテランになってきたけど、もっとヴェテランの人たちにも参加してもらっている。アトランタ出身のたとえばTLCのT-ボズ。彼女はMr.コリパークがプロデュースした「It’s Good」に参加してくれている。イン・ヤン・トゥインズの「Wait」にテイストが似ているかもしれないね。「Wait」も彼がプロデュースしたから。どちらも彼が「くつろげるクラブ・ミュージック」と呼ぶジャンルだから。とにかくレーベル・メイトでもあるTLCのT-ボズが参加してくれたのはとても嬉しいよ。エクスケイプのキャンディもソングライトに参加してくれているし。最近ではオリヴィアやアシャンティなど女性シンガーが多いけど、T-ボズはアトランタ出身だし、一緒に本家本元のアトランタを見せたかったんだ。」



「他にもショウティが参加した「Grown Man」という曲がある。北の方ではみんな2005年型、2006年型って新車に乗りたがるだろ?でもアトランタではオールド・スクールな60年代の車に乗るんだ。俺たちは「Grown Man(大人の男)」って呼んでるよ。「このエンジンはストリートの誰にも負けないぜ」って曲なんだ。君が2006年型の新車で挑んできても俺は負けないぜ!」

「女性向けの曲もある。ジャジー・フェイがプロデュースした「Play Ur Position」はレイドバックしたビートで女性好みに仕上がってる。でも男でも共感できる内容だよ。「お互いの役割をきちんとしよう」って曲だからさ。」



「タイトル・トラック「Ev’rybody Know Me」についても話さないとな。ゲットー・ボーイズのウィリー・Dのために何かしたかったんだ。だから彼らの「Mind Playing Tricks On Me」に敬意を払った。あの曲は最高さ。「I make big money/I drive big cars/Ev’rybody know me/It’s like I’m a superstar」ってね。」



―それではヴァイブ・マガジンどうぞ。最初からヤングブラッズをサポートして頂きありがとうございます。



ヴァイブ・マガジン「このアルバムをスタジオで制作した過程についてお話ください。」



ショーン・ポール「実際何もコンセプトを決めないでJ・ボーと2人ではじめてたんだ。今では色々な支払いも期限どおりできるし、とてもいい人生を送れている。だから機材を買って自宅でレコーディングできるようにした。いつもスタジオまで車で通って時間を無駄にしたくなかった。だから階段を下りていけばホームボーイたちがたむろっていていつでもレコーディングできる環境を作ったんだ。アルバムにはスコット・ストーチやトゥ・ショート、ダズといった大物たちも参加してくれている。でも基本的にはリラックスして心地よく作りたかったんだ。業界のしがらみとかに悩まされたくなかったし。仕事として何かをやらされるんじゃなく、ただ自分たちのままにやりたいことをやりたかった。」



―ではMTV、ヤングブラッズを「MTV CRIBS」で紹介してくれてありがとう。



MTV「ファンはヤングブラッズとともにネクスト・レベルへついて来るという自信がありますか?」

―ショーン・ポール、これも答えたいんでしょう?



ショーン・ポール「母親ににて喋りたがりなんだ。でも質問に答えるのは難しいな。俺たちはみんなが待ち望んでいたものを作ったと確信している。多くの人がすでにヤングブラッズを好きになってくれているけど、多くのアーティストも俺たちをリスペクトしてくれている。だから今回はコラボレーションを多くしたんだ。俺たちと他のアーティストたちのつながりを示そうと思ってね。それだけじゃなく、98年や99年のサウスを思い出してみてよ。俺たち、アウトキャスト、そしてグッディ・モブくらいしかいなかったんだぜ。当時はアウトキャストも見合ったリスペクトをうけていなかったし、リュダクリスもいなかった。T.I.もボーン・クラッシャーもリル・ジョンやイン・ヤン・トゥインズもいなかった。サウスをリスペクトする奴なんていなかったんだ。俺たち、アウトキャストそしてグッディ・モブがサウスを今みたいにして道を作ったのさ。だから今回もこれがヤングブラッズは健在で、これが俺たちだって示そうとしているのさ。」



―ご来場の皆さま、これでヤングブラッズの紹介を終わりますが、このアトランタ出身のヒップホップ大統領の新作が大成功をおさめるまで、そのまま座ってお待ちください。