シリーナ・ジョンソン
シカゴ出身、イリノイ州ハーヴィーに生まれる。60年代に活躍したシカゴソウルの大御所シンガー=シル・ジョンソンを父に、黒人初のポリス・コミッショナー(警視総監)の母に持つ。影響を受けたアーティストはアレサ・フランクリン、アル・グリーン、ティナ・ターナー、チャカ・カーン、プリンスなど。シカゴのローカルバンド、地元教会の聖歌隊などで歌い始め、15歳の時に父との共演作で初レコーディングを経験。その後Drake University/Illinois State Universityに入学、クラシック・ゴスペル・ジャズなど様々なスタイルの音楽を学んだ。在学中の97年に作曲も手掛けるようになり、デモを聴いたJIVEが即座に契約。2001年5月にリリースされたデビュー作『Chapter 1: Love, Pain & Forgiveness』ではブルージーで成熟したヴォーカル・スタイルと当時24歳とは信じがたい作品の完成度をシーンに強烈にアピール。R.ケリー・プロデュースによるシングル「I’m Your Woman」やモス・デフをフィーチャーした「Hit on Me」リミックス(Hi Tekプロデュース)も話題となった。続くセカンド『Chapter 2: The Voice』(02年11月リリース)はファーストをも上回る充実作。バスタ・ライムスを筆頭にフリップモード・スクワッドの面々をフィーチャーしたリード・シングル「Tonight I’m Gonna Let Go」といったヒップホップ色の強い楽曲から、ア・タッチ・オブ・ジャズのカルヴィン・ハギンス&アイヴァン・バリアス、前作に引き続きR.ケリーといった業界の重要プロデューサーを迎えての極上ソウル/R&Bまで様々なタイプの楽曲を見事に歌いこなし、シンガーとしての実力を改めて世に認めさせる1枚となった。03年1月にはプロモーション来日を果たし、YELLOWイベントにて迫力のライヴ・パフォーマンスも披露した。昨年は同じシカゴ出身で以前からシリーナの才能を高く評価するカニエ・ウェストのシングル「All Falls Down」に抜擢され大ヒット。シリーナの名を全米規模で知らしめるきっかけとなった。