スティーヴィー・レイ・ヴォーン & ダブル・トラブル

テキサス州ダラス出身、後に"テキサス・ハリーケーン"とあだ名される彼は、1990年8/27に ウィスコンシン州で行われたエリック・クラプトン、ロバート・クレイとの共演ライヴに参加、その移動中にヘリコプターによる不慮の事故により突然その幕を閉じてしまう。



実兄ジミー・ヴォーン(ファビラス・サンダーバーズ)の影響で少年時代からギターに熱中しその腕に磨きをかけ、1981年には自らのバンド"ダブル・トラブル"を結成。そんな彼を一躍有名にしたのが、デヴィッド・ボウイの「レッツ・ダンス」における強烈なギター・サウンドだった。



1983年にデビュー作「テキサス・フラッド」を発表。ブルーズ・ロック界に超新星が現れたと大きな注目を浴びた。順調にアルバム・リリースを続ける彼も例文に漏れずアルコール、ドラッグに溺れてしまい一時シーンから遠ざかってしまう。カムバック後、彼の長年の夢でもあった、兄ジミーとの共作アルバム「ファミリー・スタイル」を発表。ジミーもファビラス・サンダーバーズを脱退しこのユニットで今後活動するのではないか、との噂が流れていた矢先に"テキサスの巨星"は突然我々の目の前から墜ちていってしまった。



今年で10周忌を迎えたスティーヴィーだが、彼の死後も様々な未発表曲、コンピレーションや企画アルバムがリリースされる等、今だその人気は衰えない伝説のギタリストである。