シモーネ・ヤング(指揮)

 シモーネ・ヤングは、2005年8月からハンブルク州立歌劇場の総裁であり、同歌劇場付きのオーケストラ、ハンブルク・フィルハーモニーの音楽監督である。州立歌劇場の最初のシーズンに新演出の《画家マチス》、《シモン・ボッカネグラ》、《真夏の夜の夢》、ヘンツェのドイツ初演《ルプパ ヤツガシラと息子の愛の勝利》、《影のない女》、《ビリー・バッド》を指揮して成功を収め、モーツァルトからヴェルディ、プッチーニ、ワーグナーを経て20世紀にいたる数多くのレパートリーを上演した。2006年12月にはジョン・ノイマイヤーの新しい振付によるバレエ《パルツィヴァル・プロジェクト》の初演を指揮した。
 シモーネ・ヤングは、オーストラリアのシドニーで生まれ、その街でピアノと作曲を学び、シドニー歌劇場の助手となった。奨学金を得てケルン歌劇場に行き、そこでコレペティトゥア、助手、指揮者の経験を積む。1992年秋にはベルリン・コーミッシェオーパー、ウィーン・フォルクスオーパー、ベルリン州立歌劇場にデビューして成功し、1993年から95年まで、ダニエル・バレンボイムのもとでベルリン州立歌劇場の第1指揮者となり、その後も定期的に客演している。このときからヤングの国際的キャリアが始まり、世界中の主要な歌劇場から招かれるようになり、極めて短期間のうちに次々とデビューを果たした。名前を挙げるべき重要な劇場だけでも、ウィーン国立歌劇場、パリ・バスティーユ・オペラ、ロンドンのロイヤル・オペラ、ミュンヘンのバイエルン州立歌劇場、ニューヨークのメトロポリタン・オペラがある。ハンブルク州立歌劇場には、ヤングは1996年《エレクトラ》でデビューした。2001年1月から2003年12月まで、オーストラリアのシドニーとメルボルンの歌劇場の芸術監督と首席指揮者を務め、そこで数多くのオペラを指揮するとともに、オーストラリアの主要なオーケストラとの演奏会でもタクトをとった。90年代半ば以降、幅広いオペラ活動と並んで、演奏会指揮者としてのキャリアも始まった。ヤングが指揮したのは、とりわけ、ベルリン州立歌劇場管弦楽団、ミュンヘン・フィルハーモニー、NHK交響楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック、ウィーン放送交響楽団、ハンブルク・フィルハーモニー、ベルリン・ドイツ交響楽団、リヨン・ナショナル管弦楽団、ドレスデン州立歌劇場管弦楽団、ドレスデン・フィルハーモニーなどがある。2005年11月にはウィーン・フィルハーモニーに、2005年12月にはベルリン・フィルハーモニーにデビューして成功を収めた。
 1999年から2002年まで、ヤングはベルゲン・フィルハーモニーの音楽監督を務めた。
 シモーネ・ヤングは数々の賞の栄誉に輝いている。シドニー大学とメルボルン大学から名誉博士の称号を受け、オーストラリア名誉勲章を受章した。フランスからはシュヴァリエ文化勲章を受章し、2005年にはワイマールのゲーテ・インスティトゥートからゲーテ・メダルを受けた。ハンブルク州立歌劇場総裁としての最初のシーズンの2006年10月に、多くの批評家が「年間最高の指揮者」に選んだ。そして2006年にハンブルク音楽演劇大学の教授に就任した。