スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
ポーランドの名匠スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(1923.10.3リヴォフ生まれ)は、生地とクラコフの音楽院でピアノを学び、その後パリに出てナディア・ブーランジェ、オネゲル、クレツキらの薫陶を受ける。11歳で初のピアノ・リサイタルを行うなど、ピアニストとしてのキャリアをスタートさせたが、戦争で手を怪我したため、作曲と指揮に断念。ポーランド国内のオーケストラのポストを歴任したあと、1956年ローマ指揮者国際コンクールに優勝、ワルシャワ国立フィルの指揮者に任命された。1958年、ジョージ・セルの招きでクリーヴランド管弦楽団への客演が実現、大成功をおさめ、それをきっかけにアメリカでの活動を開始。1960年から1979年までミネアポリス交響楽団(ミネソタ管弦楽団)の音楽監督として優れた実績を残し、現在は桂冠指揮者の称号を贈られている。1984年から1991年まではイギリスのハレ管弦楽団の首席指揮者をつとめた。現在は客演指揮として世界各地のオーケストラに客演、日本へもここ数年NHK交響楽団、読売日本交響楽団と共演、滋味深い名演を聴かせてくれている。2003年ザールブリュッケン放送交響楽団とともにブルックナー・プログラムで来日が決定している。