ラモン・ヴァルガス
ラモン・ヴァルガスは今日、世界の一流オペラ・ハウスで目覚しい活躍を続けるテノールの新鋭スターとして国際的に大きな注目と高い評価を得ている。メキシコ・シティーに生まれ、そこで初期の音楽教育を受け少年合唱団で歌う。国内の声楽コンクールで優勝した後、1983年にメキシコ・シティーでプロ・デビューを果たす。1986年ミラノのエンリコ・カルーソー・テノール・コンクールで優勝しオーストリアに移住し、ウィーンとパリのオペラ・ハウスと契約する。1992年「ルチア」メット・デビューを果たし、以後リゴレット、ボエーム、シンデレラを歌う。1993年にはミラノ・スカラ座にムーティ指揮のファルスタッフのフェントンでデビューし、以来ウィーン国立歌劇場、スカラ座、コヴェント・ガーデン王立歌劇場、メットなど世界の一流オペラ・ハウスで21世紀を担うリリック・テノールの新星として大活躍し、高い人気と評価を得ている。2000年のスカラ座と2001年のメットの日本公演でマントヴァ公爵(メットとはヴェルディ:レクイエムも)を歌いその真の実力で聴衆と評論家を魅了し、高い評価を得た。