プラズ

93年アルバム「BLUNTED ON REALITY」でデビューしたTHE FUGEES。メンバーのワイクリフはハイチ生まれ、9才の時にブルックリンのジャマイカン・エリアに移住してきたハイチ人。THE FUGEESというバンド名はREFUGEE(難民という意味)から来ている。紅一点メンバーのローリン(ニュージャージー生まれ)は、女優としてもベテランの才女、(15才の時からTVなどに出演していた)最近では、日本でも人気のウーピー・ゴールドバーグ主演の映画“天使にラブソング”に出演している。そして、プラーズ(PRAS)もやはり、ハイチ系アメリカンでブルックリン生まれ、ワイクリフとは、従兄弟同士である。P・ダディー率いるバッドボーイ勢とのコラボレーションなどの活動を経て、98年に発表したのが、「GHETTO SUPASTAR」である。このアルバムは、フージーズでワイクリフ、ローリンという才能と一緒に成長してきたプラーズの一つの結論として彼にしかできないヒップホップをサウンドと見事に結実しているエンターテイメントな傑作となっている。



さて、フージーズのグループ結成のいきさつは、ニュージャージーのハイスクールに通っていたプラズは、16才の時、同じ学校に通うローリンに出会いグループを結成。その後、デモ・テープを行った時、プラズがいとこのワイクリフに電話し、手伝いを要請したことから3人が出会い、ともに音楽活動を行う様になり、90年に本格的に3人での活動をスタート。



93年にデビューを飾ったTHE FUGEESが、セカンド・アルバム「THE SCORE」で大グレイクを果たしている。この大ブレイクのきっかけを作ったのが、全米ラップチャートでNO.1となり、後にシングル・カットする”NAPPY HEADS”のREMIXであった。



THE FUGEESの音楽は、まさにストリート・ミュージックの融合体であり、そこにはレゲエに代表されるカリブ系のストリート・ミュージックから、かつての黒人街のストリート・ミュージックであるR&B、ジャズなどのソウル・フレイバー、そして勿論、オールドスクール、ヒップホップ全ての要素が詰まっている。そして、何よりもリーダーであるワイクリフが大切にしているのは、”TRUE TO YOUR SELF”=自分に真実を語る。これが、自分に取ってのHIP HOPであり、THE FUGEESサウンドの基本であると。。。