ハリー・アレン
スタン・ゲッツ、ズート・シムズの流れを汲み、日本のジャズ・ファンに人気が定着してきた白人テナー・サックス奏者。1966年10月12日ワシントンDC生まれ。

子どもの頃からベン・ウエブスター、コールマン・ホーキンス、レスター・ヤングといった名サックス奏者の演奏を聴いて育つ。17才の頃からNY近郊での演奏活動を始める。イギリス、ドイツのマイナー・レーベルにすでに12枚のリーダー作をレコーディングしており、イギリスを中心に毎年数ヶ月ヨーロッパ・ツアーを行っている。日本デビュー作「ディア・オールド・ストックホルム」、2作目「テナーズ・エニワン」共にスイングジャーナル誌ゴールド・ディスクに選ばれ、その実力のほどをみせつけた。一昨年の”コンコード・ジャズ・フェスティバル”で初来日し、それにあわせてズート・シムズに捧げたアルバム「ヒアーズ・トゥ・ズート」をリリースした。また、年末に選考されたジャズ・ディスク大賞で1997年度のニュースター賞を受賞した。 1998年6月にリリースしたボサノヴァ・アルバム「アイ・ウォーント・ダンス」「ワンス・アポン・ア・サマータイム」や、大御所トミー・フラナガンとの共演アルバム「デイ・ドリーム」、そして、1999年はエリントンへトリビュートした作品「プレイズ・エリントン・ソングス」(ジャズディスク大賞制作企画賞)、2000年の5月に「夢見る頃を過ぎても」、11月にはクリスマス・アルバム「クリスマス・イン・スイングタイム」、2001年の5月にはボサノヴァ・シリーズ第3弾「Dreamer」、11月にはコール・ポーター作品集「 コール・ポーター・ソングブック 」、と立て続けに新作を発表。そして2002年5月22日にジャズ・ボッサ・アルバム「アイ・キャン・シー・フォーエヴァー」を発売。