グランド・ドライヴ
サウス・ロンドンのグランド・ドライヴは作曲を手がけるジュリアンとダニーのウィルソン兄弟の旅行経験からその名を名づけられたバンドだ。2002年10月14日にUKでリリースされたこの作品は静かな、しかし確実なその息吹をシーンに残している。99年と00年にロンドンの有力インディ・レーベルLOOSE RECORDINGSからリリースされた2枚のアルバムに続く3枚目であり、BMGとディストリビュート契約をもち、良質でメロディックな音楽ファンの為のレーベルGRAVITYから初となるのが、この「シー・ザ・モーニング・イン」だ。

02年の夏にサウス・ロンドンでこの作品はレコーディングされた。洗練されたアメリカ音楽的スタイル、デビュー作の真夜中のカウボーイ的スタイル、セカンド「トゥルー・ラヴ・アンド・ハイ・アドヴェンチャーズ」のソウルフルなスタイル、そのすべてが趣味良く結実した作品となった。

ダニー「ドラムを少々、ギターを少々、オルガンを少々、ハーモニーを少々、全部すこしづつ。プロダクションだって最低限。いわゆるバンド・レコードさ。“曲”それ自体をひきたたせるためにね。」

彼らはそのとおりのことをやり、素晴らしい効果をあげている。

プロデューサーはLAベースの、コックニー訛りの英国人でロッド・スチュワートの最近の作品でギターを弾いているジム・クレガンが務めている。