イリアーヌ
ブラジル、サンパウロ生まれ。母もピアニストであったため幼い頃からピアノを学び、10代のときパリへ渡る。パリのクラブでジャズ・ベーシストのエディ・ゴメスと知り合い、その勧めで1981年ニューヨークへと移住。NYを代表するフュージョン・グループ、ステップス・アヘッドに参加して一躍注目を集めた。その後、ブレッカー・ブラザースでもお馴染みの名トランペッター、ランディ・ブレッカーと結婚(その後、離婚)。ランディと双頭バンドを結成し、アルバム『Amanda』を吹き込む。1987年には初リーダー作『イリュージョン』をリリース、1988年度ジャズ投票でベスト・ニュー・タレントに選ばれる。1990年にブルーノートと契約し、『情熱』、『風はジョビンのように』、『私の中の風と海と空』など多くのヒット・アルバムを発表し、ジャズ・ピアニスト&ボーカリストとして不動に地位を獲得した。

リーダー作すべてが全米ジャズ・チャートのトップ10にランキングされており、96年にハービー・ハンコックとの共演アルバム『イリアーヌ・ウィズ・ハービー・ハンコック/枯葉(Solo and duets)』でグラミー賞にノミネートされた。また、97年リリースの『ザ・スリー・アメリカンズ』ではダウンビート誌の読者投票で6部門の賞を獲得、『風はジョビンのように』では99年度のベスト・ブラジリアン・アルバムにも選ばれている。

2002年にBMGと契約し、『キスト・バイ・ネイチャー』を発表。2004年には『夢そよぐ風』を発表。昨年の2月には11年振りとなる来日公演が実現。そして、今年6月に昨年に続いてのブルーノートでの来日公演が決定。待望のニュー・アルバムもこの来日公演にあわせて日本先行リリースとなる。