クリフォード・コールター

彼はアリゾナに生まれ、若い頃にカリフォルニアのサン・ホセに移り住んでいる。



そこでいろいろなバンドに参加し、ナイト・クラブに出演するようになった。



中でも自分がリーダーをつとめたThe Rocket Flamesはロール・エリアの人気バンドになり、ファッツ・ドミノやリトル・リチャード、コースターズなど、多くのメジャーアーティストのオープニング・アクトに起用されたらしい。



60年代に入る前に知り合ったのが、大ベテランのブル―スマン、ジョー・リン・フッカー。そう、クリフォードは若き日をブルース界で過ごしていたのだ。



早くも‘59年の作品『FOLK BLUES』には彼の名がクレジットされ、 60~70年代を通じてフッカーのレコーディングやツアーで活躍。



こうした流れでimpulseとソロ契約を結び、’70年に『EAST SIDE SAN JOSE』、‘71年に『DO IT NOW:WORRY ABOUT IT LATER』を発表している。



基本的にはフッカー周辺のブルース系ミュージシャンがバックアップしているが、そこは広い人脈を持つフッカー・ファミリ―のこと。



著名なインディアンのセッション・ギタリスト:ジェシ・エド・デイヴィス、レオン・ラッセルやエリック・クラプトン周辺で活躍するカール・レイドル(b)、モビー・グレイプやドゥービー・ブラザーズ、最近ではスティーリー・ダンにも関わるコーネリアス・バンパス(sax)などが参加していた。またここから派生する形で、クリフォードが御大B.B.キングや黒人ヴァイオリン奏者:マイケル・ホワイトのリーダー作に参加したこともあった。