クリスティアン・ゲルハーヘル
1968年生まれ。ミュンヘンとローマで歌(と哲学と医学)の勉強をしているときに、ミュンヘン音楽大学のオペラ学校に入った。彼は、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウやエリーザベト・シュヴァルツコップ、インゲ・ボルクなどの著名な歌手のもとで歌曲コースの教育を終え、1998年にパリ/ニューヨークの国際プロ・ムジシスで受賞した彼は、リート歌手として、ニューヨークのカーネギー・ホールの室内楽ホール、フェルトキルヒ・シューベルティアーデ(2000年。ボストリッジの代役で出演し、絶賛を博す。)、ケルンのフィルハーモニー、ロンドンのウィグモア・ホール(エディット・マティスとの共演)でデビューを飾った。ゲルハーエルは、ヘルムート・リリング、クリストファ・ルセ、サー・ネヴィル・マリナー、トーマス・ヘンゲルブロックといった指揮者のもとで、ソロを歌っきた。2002年秋にはポリーニ・プロジェクトに抜擢されて来日し、シューベルトを披露したほか「詩人の恋」のリーダー・アーベントでその美声と卓越した歌唱を日本の聴衆に強く印象付けた。今後はブロムシュテットとライプツィヒ・ゲヴァントハウス管との共演、テイト指揮「ロ短調ミサ」、アーノンクール指揮「天地創造」など大活躍が予定されている。