ボーン・クラッシャー
ダーティ・サウスの本拠地、アトランタに生まれ育ち1985年ごろからラップをはじめたというボーン・クラッシャー。「最初はDJになろうとしたんだけど、まわりに俺よりうまい奴が何人もいたんだ。ラップをしたら俺に勝てる奴はいなかったよ。」と豪語する彼はその後もフリースタイルを特技として数多くのラップ・バトルを勝ち抜いていった。Young Bloodzといったアトランタのヒップホップアーティストたちのアルバムに参加していた彼にはトミー・ボーイといったレーベルからデビューの話が何度も持ちかけられたが、どれもうまくはいかなかった。しかし彼は諦めることなく自身のクルー、Lyrical GiantsとともにBreak-Em-Off Recordsを設立、インディ盤として『Bone Crusher And His Industry Friends』をリリース。Killer Mike(OutkastのレーベルAqueminiからデビュー予定)やT.I.(Arista Recordsよりアルバムをリリース済)をフィーチャーしたシングル「Never Scared」はインディながらアトランタのラジオやクラブでスマッシュ・ヒットを記録。「ラップとか歌とかじゃないんだ。曲としてクセになるのさ。リズムとビートがね。みんなには俺がラップしてる歌詞すら聞き取れないかもしれないけど、それでもサビのリズムで病みつきになるんだぜ!」とボーン・クラッシャーの言うこの曲がアトランタを拠点とし、2003年春からArista Recordsと契約を結んだSo So Defを率いるジャーメイン・デュプリの耳にとまり、ボーン・クラッシャーはめでたくSo So Def/Aristaからの第1弾アーティストとしてのディールを手にいれたのだ。そして彼を一躍メジャーにした「Never Scared」がついに全米のラジオ/クラブへと配布、急速にブレイクしているのだ。