アルトゥーロ・トスカニーニ
20世紀最大の指揮者の一人。

 1867年イタリアのパルマ生まれ。パルマのボーイト音楽院でチェロ作曲を学び、はじめはチェリストとして活動、1886年にイタリア・オペラ団のリオデジャネイロ公演で、代役として「アイーダ」を指揮してデビュー。それを機に指揮活動を開始し、1892年にはミラノでレオンカヴァルロの「道化師」を初演、95年トリノで「神々の黄昏」をイタリア初演、96年「ボエーム」を初演している。1898年から1903年までと1906年から1908年までミラノ・スカラ座の首席指揮者、1908年から1915年までニューヨークのメトロポリタン歌劇場の首席指揮者を歴任。1921年から1929年まで三度スカラ座の芸術監督に就任、その間1926年には「トゥーランドット」の初演を指揮している。

 一方コンサート活動も活発に行い、1926年からはニューヨーク・フィルハーモニックの指揮者、1937年からはNBC放送が彼のために特別に組織したオーケストラ、NBC交響楽団の指揮者として活動し、1954年に引退するまでベートーヴェン、ブラームスの交響曲全曲、ワーグナーの管弦楽曲集、ヴェルディのオペラなど、数多くの名盤をRCAに録音している。1957年死去。