アリエル・ドンバール
アメリカ合衆国コネティカット州生まれ。本名、アリエル・ソヌリー・ド・フロメンタル。父が外交官だった関係で、幼年期をメキシコで過ごした。その地で、オクタビオ・パスやガルシア・マルケスと交流を持つ。パリのコンセルヴァトワールで声楽を学ぶことになり、フランスへ帰国。コンセルヴァトワール卒業後、ヌーヴェル・バーグの巨匠エリック・ロメール監督に見初められ、女優に転身。以来、ロメール映画の重要な登場人物となり、個性派女優としてロマン・ポランスキー、ダニエル・シュミット、寺山修司ら錚々たる映画作家の作品にも出演。彼女の名が最も世界に知れわたったのが、1983年、エリック・ロメール監督の『海辺のポーリーヌ』。1998年に公開された『倦怠』(セドリック・カーン監督)では、セザール賞助演女優賞にノミネートされた。シリアスな役からヴァレリー役のようなコミックタイプの悪女まで演じる。また、監督、脚本、主演をこなし、その他舞台にも挑戦するなど多才ぶりを発揮。歌手としても活躍し、これまで2枚のアルバム(”La Liberta”, “Extase”)を出している。私生活では、フランスを代表する哲学者・作家のベルナール=アンリ・レヴィ(Bernard-Henri Levy)氏の妻として有名。


主な出演作品: 


「フューチャー・ゲーム(2002)」「百一夜【短い友情出演】(1994)」「木と市長と文化会館 または七つの偶然(1992)」「季節のはざまで(1992)」「恋の力学(1990)」「レプスキー危機一髪 ロシア皇帝の秘宝(1989)」「ブロンドはお好き(1986)」「ガーターベルトの夜(1984)」「海辺のポーリーヌ(1983)」「美しき結婚(1982)」「上海異人娼館 チャイナ・ドール(1981)」