アル・グリーン
“メンフィスの貴公子”と呼ばれ、60年代~70年代に一世を風靡したソウル・シンガーの重鎮、アル・グリーンは1946年4月13日、アーカンソー州のフォレスト・シティに生まれる。9歳で兄弟とゴスペル・グループ、グリーン・ブラザーズを結成。1964年にはクリエイションズに参加。1967年にソウル・メイツを率いてリリースした「Back Up Train」がヒット、ソロとして本格的に活動を開始する。同年デビュー・アルバム『Back Up Train』を発表。1968年に後に彼の右腕となるウィリー・ミッチェルと出会い、ハイ・レーベルに移籍。ウィリー・ミッチェルのプロデュースのもと、ファルセット・ヴォイスを生かしたソウル・バラードで「Let’s Stay Together」(R&Bチャート1位/POPチャート8位)、「I’m Still In Love With Me」(R&Bチャート1位/ POPチャート4位)など、大ヒット曲を数多く放ち、ハイ・レーベルを代表するスターとして活躍した。80年以降はゴスペル・シンガーに転向したが、1993年に『Don’t Look Back』でR&Bシーンに復帰。1995年には“ロックンロールの殿堂”入りも果たしている。2003年に旧知のウィリー・ミッチェルと18年ぶりに組んた、8年ぶりのオリジナル・アルバム『I Can’t Stop』をブルーノート・レーベルからリリース。今年になっても再びウィリーのプロデュースによる新作『Everything’s OK』を発表するなど、60歳を目前にして意欲的な活動を続けている。