Igor Levit|インフォメーション
http://www.sonymusic.co.jp/artist/igorlevit/info
ソニーミュージックによるIgor Levitのオフィシャルサイト。Igor Levitの最新情報、着うた(R)、試聴、ライブ情報などを掲載。
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2020年末、世界中の音楽愛好者に送る「歓喜の歌」ピアニスト、イゴール・レヴィットによるベートーヴェン「歓喜の歌」配信のみでリリース!
http://www.sonymusic.co.jp/artist/igorlevit/info/525271
2020年12月17日のベートーヴェン生誕250周年を記念してソニー・クラシカルのためにイゴール・レヴィットが録音したフランツ・リストによるベートーヴェンの「交響曲第9番」フィナーレの有名な「歓喜の歌」のピアノ用トランスクリプションの配信がスタートしました。
短く、柔らかい挨拶の言葉。聴き手が記憶から思い出すことができるであろうテキスト。イゴール・レヴィットは、ベートーヴェンの「交響曲第9番ニ短調」のフィナーレの「歓喜の歌」の主題を(もちろん、ピアノのみで)演奏しています。このピアノ・ヴァージョンは、レヴィットが長年研究し、賞賛してきたフランツ・リストによるベートーヴェンの交響曲のトランスクリプションから選ばれたものです。
自身のウェブサイトで「市民であり、ヨーロッパ人であり、ピアニストである」と名乗るこのピアニストは、4分近くに及ぶこの抜粋を、非常に象徴的なアンコールとしてたびたびコンサートで演奏してきました。レヴィットの社会意識と政治的な意志は、100小節強のパッセージの中で、ベートーヴェンの普遍的な音楽への愛と分かちがたく結びついています。英国のブレグジット国民投票から約1年後の2017年7月、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われた「プロムス第一夜」においてアンコールとして演奏されたこのレヴィットのパフォーマンスは、明らかに親ヨーロッパ的な発言として理解され、メディアの注目を集めました。
2019年末にリリースされたレヴィットによる「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集」(SICC-30533-41)は、ベートーヴェン・イヤーにおいて最も注目すべき解釈の成果のひとつとされ、グラミー賞にもノミネートされました。8月に開催されたザルツブルク音楽祭では、レヴィットは8回のリサイタルで全曲を演奏。またバイエルン放送のポッドキャストの一部として、レヴィットは32曲のソナタを解説付きで演奏しました。そして今、このピアニストは、この時期に世界中の多くの会場で大規模なオーケストラ部隊によって演奏されるであろう、非常に人気のある曲(第九)に焦点を当てています。しかし、現在の状況では、コンサートホールはほとんど沈黙したままになりそうです。
250年前、ベートーヴェンはドイツのボンで生まれましたが、正確な誕生日についてはわかっていません。確実なのは、彼が1770年12月17日に洗礼を受けたということだけです。この12ヶ月間、音楽界にとっては祝うべきことがあまりにも少なかった。今、記念すべき年の自然な集大成の瞬間は、文字通り、あまり多くのつぶやきなしで、放棄されるしかないでしょう……。「歓喜の歌」にある歌詞"Seid umschlungen, Millionen"(抱き合おう、諸人よ)……これは確かに「ソーシャル・ディスタンス」が重要視されるこの時代にはふさわしくない歌詞かもしれません。「歓喜の歌」を大声で歌う合唱団? それはもうほとんど考えられません……。
いずれにしても、今日「欧州の歌」として歌われてもいるこの「歓喜の歌」は、自由、兄弟愛、連帯の音楽的象徴であり、非常にソフトに、控えめで陰鬱なムードの中で始まります。第九交響曲のフィナーレでは、ベートーヴェンが多大な努力を注いで紡ぎだしたメロディが、低音から高音へと徐々に上昇していきます。一歩一歩と力を増していく賛歌は、オーケストラ全体が力強く勝利に満ちたフォルテを奏でるまで、輝きを増していきます。人間の声はしばらくの間沈黙したままですが、音の盛り上がり、力の指数関数的な蓄積は、人類全体に魔法をかけるような催眠術的な効果を持っています。まるで、ある時点で人々の孤立と分離が再び克服されるかのように。
ピアニストのためのレパートリーがいかに広範であるかはよく知られています。しかし、イゴール・レヴィットにとっては、それは常に狭すぎるものでした。彼にとってピアノは単なる楽器ではありません。それは常に、私たちの人間性について考えるのに役立つ媒体でもあるのです。ベートーヴェンの音楽は、芽生えた希望を世界に向けて伝えてくれます。簡潔で柔らかな挨拶の言葉として。
【曲目】
ベートーヴェン(リスト編):歓喜の歌~交響曲第9番ニ短調作品125より
Beethoven (arr by Liszt): Ode to Joy (from Beethoven's Symphony No. 9, Op.125)
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2020年12月17日よりiTunesほか各デジタルストアにて、オーディオ(ハイレゾ含む)と映像が全世界配信中
‣<a href="https://sonymusicjapan.lnk.to/OdetoJoyAW" target="_blank">再生・購入はこちら</a>
2020-12-23
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東京・春・音楽祭で来日するイゴール・レヴィット、ベートーヴェン生誕250年を記念し、ピアノ・ソナタ32曲の全曲録音を2019年秋にリリース。
http://www.sonymusic.co.jp/artist/igorlevit/info/505841
今週東京・春・音楽祭に初登場し、変奏曲だけで組まれた意欲的なプログラムで2回のリサイタルを行う、ロシア・ニジニーノヴゴロド出身のピアニスト、イゴール・レヴィット。昨日ハンブルクのエルプフィルハーモニーにおいて、レヴィットと彼が専属契約を結ぶソニー・クラシカルは、2019年9月に「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集」のアルバムをリリースすることを発表した。
今や同世代の中で抜きんでた存在感を誇るレヴィットは、2018年に米国の権威あるギルモア賞や英国ロイヤル・フィルハーモニック協会の「インストルメンタリスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞しているが、まだ数は少ないものの極めて個性的かつ充実したアルバムを発表していることでも知られている。何せ2013年のデビュー盤がベートーヴェンの後期ソナタ集の2枚組で、2014年にバッハのパルティータ集全曲2枚組、さらに2015年にはバッハ「ゴールドベルク変奏曲」、ベートーヴェン「ディアベリ変奏曲」、ジェフスキ「不屈の民の変奏曲」という3曲の大作変奏曲を収めた3枚組をリリースし、これは英国の歴史あるクラシック音楽誌『グラモフォン』の「レコーディング・オブ・ザ・イヤー」を受賞しているほどだ。2018年に発売された「ライフ」はバッハからビル・エヴァンスまでのさまざまな作品を集めた2枚組だが、親友の死という衝撃を録音に昇華させた極めてパーソナルなアルバムでもある。
そんなレヴィットが、待ち望まれていたベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32曲のセッション録音を完成させ、その成果が今年9月、「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集」として発売される。この全集はソニー・クラシカルにとって、2020年のベートーヴェン生誕250年記念イヤーに向けての最も重要なリリースの一つと位置付けられている。
レヴィットはこの大規模な録音プロジェクトについて、このように語っている:「この全集は、私の過去15年間の演奏活動の一つの集大成となるものです。17歳の時、ディアベリ変奏曲と文字通り人生を変える出会いを果たし、作品に対しての驚きと畏敬の念を今も持ち続けている私にとって、ベートーヴェンのピアノ・ソナタと日々向き合い、個人としてのベートーヴェンと触れ合い、それらを私や、私が住む世界と関連付けていくこと―――こうした行為の全てが、この全集録音に結実しているのです。2013年に後期5曲のソナタで録音を開始し、今年ようやく終わりました。私は今、この上ない幸福感を噛みしめていると同時に、これが新たな始まりであることも自覚しています。
ソニー・クラシカルの取締役であるペア・ハウバーは、このように述べている:「イゴール・レヴィットのアルバムはどれもがいわば事件なのです。今回のソナタ全集のリリースは、ベートーヴェンの生誕250周年の先駆けであり、この人類にとって最も重要な芸術家を寿ぐ地球規模のフェスティヴァルの始まりを高らかに告げるものです。イゴールとともにこの全曲録音完成に至るまでの長く、しかし素晴らしい道程を一緒に体験できたことは、われわれソニー・クラシカルの全スタッフにとって忘れ難い経験となっています。」
レヴィットは、全集のリリースに合わせ、ハンブルクやルツェルンをはじめとする世界の主要都市でベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏を行うことが決まっている。世界各地でこれほど引っ張りだこのレヴィットに身近で接することのできる東京・春・音楽祭の2回のリサイタルも聴き逃せない。
◎リリース情報
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集
イゴール・レヴィット(ピアノ)
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CD9枚もしくは10枚組
国内盤発売日:2019年9月18日(予定)
価格・品番未定
◎来日情報
東京・春・音楽祭 イゴール・レヴィット ~THE VARIATIONS
Ⅰ.2019年4月11日[木] 19時00分 開演(18時30分 開場)東京文化会館 小ホール
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988
<a href="http://www.tokyo-harusai.com/program/page_6070.html" target="_blank">http://www.tokyo-harusai.com/program/page_6070.html</a>
Ⅱ.2019年4月13日[土] 14時00分 開演(13時30分 開場)東京文化会館 小ホール
ベートーヴェン:ディアベリのワルツによる33の変奏曲ハ長調 op.120
ジェフスキ:《不屈の民》変奏曲
<a href="http://www.tokyo-harusai.com/program/page_6071.html" target="_blank">http://www.tokyo-harusai.com/program/page_6071.html</a>
◎参考動画
・アルバム「ライフ」トレーラー
<a href="https://www.youtube.com/watch?v=jPJ3eAosMqU">https://www.youtube.com/watch?v=jPJ3eAosMqU</a>
<iframe src="https://www.youtube.com/embed/jPJ3eAosMqU" frameborder="0" width="100%" height="315"></iframe>
・バッハ「ゴールドベルク変奏曲」アリア
<a href="https://youtu.be/EpzdkA40a2o">https://youtu.be/EpzdkA40a2o</a>
<iframe style="font-size: 10px;" src="https://www.youtube.com/embed/EpzdkA40a2o" frameborder="0" width="100%" height="315"></iframe>
2019-04-10
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イゴール・レヴィット、待望の再来日決定!東京春音楽祭に超弩級の変奏曲プロを引っ提げて登場!
http://www.sonymusic.co.jp/artist/igorlevit/info/502757
イゴール・レヴィット ~THE VARIATIONS
欧州を拠点に活躍する話題のレヴィットによる変奏曲を2日にわたりお届けします。
バッハ、ベートーヴェンの大作に加え、ポリーニの代役として演奏し絶賛を浴びたジェフスキ「不屈の民」は必聴。
<img src="http://www.sonymusic.co.jp/img/common/artist_image/71006000/71006367/images/201901091721150.jpg" alt="" width="396" height="560" />
S¥6,200
A¥4,600
U-25¥1,500
S、A:発売中
U-25:2019年2月8日(金)12:00発売
※U-25チケットは公式サイトのみでの取扱い
主催:東京・春・音楽祭実行委員会
協力:株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ
Ⅰ.2019年4月11日[木]
19時00分 開演(18時30分 開場)
東京文化会館 小ホール
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988
<a href="http://www.tokyo-harusai.com/program/page_6070.html" target="_blank">http://www.tokyo-harusai.com/program/page_6070.html</a>
<iframe src="https://www.youtube.com/embed/EpzdkA40a2o" frameborder="0" width="560" height="315"></iframe>
Ⅱ.2019年4月13日[土]
14時00分 開演(13時30分 開場)
東京文化会館 小ホール
ベートーヴェン:ディアベリのワルツによる33の変奏曲 ハ長調 op.120
ジェフスキ:《不屈の民》変奏曲
ピアノ:イゴール・レヴィット
<a href="http://www.tokyo-harusai.com/program/page_6071.html" target="_blank">http://www.tokyo-harusai.com/program/page_6071.html
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2019-01-09