オッド・フューチャー
リーダーのタイラー・ザ・クリエイターを核にして、ロサンゼルスをベースに活動するヒップホップ集団、通称 オッド・フューチャー (Odd Future)。正式名称を”OFWGKTA (Odd Future Wolf Gang Kill Them All)”という。

2008年よりミックステープがインターネットを通して全米で話題となり知名度上げた彼らは、今や世界的に支持を得るグループとなった。MC、シンガー、プロデューサー、そしてDJといったレコーディング・アーティストとしてアルバム制作に関わる個性的なメンバー、タイラー・ザ・クリエイター、ドモ・ジェネシス、ホジー・ビーツ、レフト・ブレイン、マイク・G、フランク・オーシャン、シド・ダ・キッド、マット・マーティアンズ 、ジャスパー・ドルフィン、タコ・ベネッテ、アール・スウェットシャツの11人を筆頭に、スケーター、グラフィティ・アーティスト、フォトグラファーやデザイナーなど無数の悪友や遊び仲間が集まり、オッド・フューチャーのクルーが構成されているそうだ。

2010年11月に初めてニューヨークのステージを踏んだヒップホップ・アーティストとしての域を超えた彼らのパンクなライブ・ステージは、多くのミュージック誌、カルチャー誌が絶賛され、オッド・フューチャーの名がマスへと広がった。翌年ザ・ルーツのクエストラヴのヘルプで、メイン・メンバーであるタイラーとホジー・ビーツが全米ネットワークNBCのトークショー 『Late Night with Jimmy Fallon』に出演、全米/多人種のキッズ達の目が彼らに向けられた。そして彼らは、『South by Southwest Festival』、『Coachella Valley Music and Arts Festival』、『Reading and Leeds Festivals』、『Oxegen Music Festival』『Roskilde Festival』、『Pitchfork Music Festival』、『Eurockéennes』といった数々の大規模のミュージック・フェスに異例な出演を果たす、世界中で注目を浴びるグループとなっていった。

2011年、タイラーはソロ・アルバム『ゴブリン』そしてホジーとレフト・ブレインのユニットメロウハイプは『』でコマーシャル・デビューし、日本でも各Rock誌で年間ベストヒップホップアルバムに選ばれるなど、ハードコア・ミュージック・ファンのみならず、幅広い音楽メディアによるオッド・フューチャーのアルバムへ高い期待をしている。同年COLUMBIAと待望のメジャー契約、夏にはサマーソニック2011で初来日も果たし、予想もしなかった彼らの暴れまくるステージにだれもがドキモを抜かれた。またタイラーの『ゴブリン』からのビデオ”ヨンカーズ”はyoutubeで再生回数2,000万回を超え、2011VMAではニッキー・ミナージュやウィズ・カリーファを退け、最優秀新人賞を受賞している。