地元オーストリアでは視聴率55%!ニューイヤー・コンサートは世界で最も多く見られるクラシックのTV番組!!来年はドゥダメル登場!!!
2015年のニューイヤー・コンサートは、ラトヴィア出身の巨匠マリス・ヤンソンスの指揮のもと、華やかに開催されました。ヤンソンスにとってニューイヤー・コンサート出演は2006年・2012年に次いで3度目。
オーストリアの日刊紙「クーリエ」は、『75年のニューイヤー・コンサートの歴史の中で素晴らしい演奏会はいくつもあったが、その中でも今年は格別の出来であったといえるだろう。同コンサート史上最高のクオリティであったといっても過言ではない。(・・・)マリス・ヤンソンスの指揮はまさに芸術的で、言葉で捉えられないものを音楽で余すところなく表現していた。オーストリア大統領ハインツ・フィッシャーの招きで訪れたパン・ギムン国連事務総長臨席のもと開催された今年のニューイヤー・コンサートは、類まれなる音楽が生み出された瞬間だった』と惜しみない称賛を送っています。
◎視聴率55%の怪物番組は「お楽しみ」も満載
今年のニューイヤー・コンサートは90カ国以上に中継され、50億人以上が見た計算になります。地元オーストリア国内では視聴率55%を記録しました。
ニューイヤー・コンサートならではの「お楽しみ」も満載で、第1部の「観光列車」ではヤンソンス自らが警笛を吹き鳴らし、「ウィーン娘」ではウィーン・フィルのメンバーが口笛でメロディを歌いだし、さらに「速達郵便で」では、郵便配達夫によって届けられたシュトラウス2世自身が使っていた指揮棒(現在のものよりも太く黒い)を使って指揮するなど、茶目っ気たっぷり。
◎4年ぶりに「天使の歌声」ウィーン少年合唱団登場。美しいバレエも
休憩後の第2部では、「歌い手の喜び」「休暇旅行で」で、ウィーン少年合唱団が参加。同団のニューイヤー・コンサートへの参加は2012年(ヤンソンス指揮)以来で、今回もヤンソンス本人の強い希望で共演が実現したものです。2曲のうち「休暇旅行で」では、今回の共演のために新しく歌詞が付けられました。また「ため息ギャロップ」ではウゥーン・フィルのメンバーが実際に表情たっぷりにため息をついて作品の面白さを強調していました。
TVでしか見られないバレエは「羽目を外して」と「皇帝円舞曲」の2曲。前者はウィーン郊外のフロイデナウ競馬場が、後者はシェーンブルン宮殿がバレエの舞台として使われました。ウィーン国立バレエ団の振り付けはイリ・ブベニチェク、衣装はエンマ・ライオットによるものです。
◎2017年は何とグスターボ・ドゥダメルが登場!
2017年のニューイヤー・コンサートはベネズエラ出身のグスターボ・ドゥダメルが登場することが発表されました。実現の折りには、同コンサート史上最年少での登場となるだけでなく、現在最も熱い注目を集める才人指揮者であるだけに、世界的な話題になること必至です。