ジュリアン・カサブランカス
73年ニューヨーク生まれ。ザ・ストロークスのヴォーカリストであり、ソングライティング面での中心人物。ザ・ストロークスとしての活動の中ではあまり知られていないが、他アーティストの作品には様々な楽器で参加するマルチな才能も持つ(クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジの作品ではカシオ・ギターを、ザ・ストロークスのギタリストであるアルバート・ハモンド・ジュニアのソロ作品ではベース・ギター、バック・ヴォーカルを務めている)。他ジャンルのアーティストとの音楽的交流にも積極的であり、08年にはサントゴールド、ファレルと共に、米コンバースのキャンペーン・ソング“マイ・ドライヴ・スルー”を発表。最近ではデンジャー・マウス、スパークル・ホースと共に“リトル・ガール”を発表している。そして09年7月。ザ・ストロークス結成10周年となるこの年、自身のホームページで映画仕立ての予告編と共にいきなりの初ソロ・アルバム”Phrazes For The Young/フレイゼズ・フォア・ザ・ヤング“のリリースを発表。 一つのアート作品と呼んでも過言ではない程に鮮烈なインパクトを放つこの映像、そして続く8月に配信された実に3年ぶりとなるインタビュー映像からはジュリアンのこの作品への拘りと意気込みが窺い知れ、見るものの期待値を最大値まで上げてくれる。プロデューサーにMike Mogis、そしてJason Laderを迎え、1年という歳月をかけてロスアンジェルス、ネブラスカ、そしてニューヨークの3都市で制作されたこの作品には“River of Brake Lights,” “Glass” and “Ludlow St.”他全てジュリアン自身による新曲が収録される。