川井 郁子
香川県出身。東京芸術大学卒業。同大学院修了。現在大阪芸術大学教授。

国内外の主要オーケストラをはじめ、世界的コンダクター チョン・ミョンフンや世界的テノール歌手ホセ・カレーラスなどと共演。

さらにジャンルを超えてジプシー・キングス等のポップス系アーティスト、バレエ・ダンサーのファルフ・ルジマトフ、熊川哲也、フィギュアスケートの荒川静香らとも共演している。

作曲家としてもジャンルを超えた音楽作りに才能を発揮。TVやCM等、映像音楽の作曲も手がける。

フィギュアスケート世界選手権でアメリカのミシェル・クワン選手が「レッド・ヴァイオリン」を使用して優勝、羽生結弦選手や国内外の選手にも楽曲が数多く使用されている。

CDアルバム「レッド・ヴァイオリン」「オーロラ」「LUNA」等は器楽アルバムとして異例の発売記録を更新し注目を集める。

2008年にはニューヨークのカーネギーホール公演でアメリカデビュー。2010年には映画「トロッコ」で初の映画音楽を担当し、翌年の大阪アジアン映画祭で音楽賞を受賞。また、ファルフ・ルジマトフ氏との舞台「COLD SLEEP」は東映より初の音楽舞台映画として映画化され注目を集めた。同年イスタンブールにてピアニスト、ファジル・サイとのリサイタル、ロンドン、神戸にてホセ・カレーラスと共演。2012年、映画「北のカナリアたち」の音楽を担当し第36回日本アカデミー賞で最優秀音楽賞を受賞。フェルメール・リ・クリエイト展のテーマ曲等も手がける。2015年にパリ・オペラ座にて単独公演、2017年には大阪万博招致活動としてパリBIE総会にて演奏、2019年はワシントンD.C.での全米さくら祭りへの出演、また中国・西安にて日中国交正常化30周年イベントへの出演など、国内外で活躍している。

舞台においても独自の表現世界を持ち、2016年より音楽と台詞で演じる舞台をスタート。

舞台芸術と一体化した演奏パフォーマンスを確立し、これまでに「源氏物語」や三島由紀夫原作「純白の夜」、「桜」(細川ガラシャ)など新しい音楽舞台を創り出している。

2020年1月にDVD「LUNA」を発売。6月にはコロナ禍のなかBunkamuraオーチャードホールから世界中の医療従事者に向けて音楽を通して感謝を伝える無観客チャリティーライブ配信コンサート「Thank Blue Concert」に出演。

11月よりNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の紀行のテーマを担当、また挿入曲でも演奏を提供。横尾忠則現代美術館での横尾作品とのコラボレーション演奏の映像が世界発信される。社会的活動として「川井郁子マザーハンド基金」を設立。また全日本社寺観光連盟親善大使、国連UNHCR難民サポーターを務める。

使用楽器:ストラディヴァリウス(1715年製 大阪芸術大学所蔵)

 

(2021年9月現在)