来日中のカサンドラ・ウィルソン、生誕100周年ビリー・ホリデイ・トリビュート公演スタート。
本日世界最速アルバム発売/ハイレゾ配信!
ディープ・ヴォイスで世界を魅了するアメリカを代表する現代ジャズ・ヴォーカルの女王、カサンドラ・ウィルソンが3月17日~19日の3日間、ブルーノート東京公演のため来日中だ。2013年5月から6月にかけての前回公演以来、約2年ぶりの訪日となる。17日からスタートした今回のプレミアム・ライヴは2015年に生誕100周年を迎えるレディ・デイことビリー・ホリデイ(1915-1959)へのトリビュート公演となっており、ジャズ・ファンのみならずカサンドラの幅広い音楽性に魅せられた音楽ファンが会場を埋め尽くした。
本日3月18日に日本先行発売される約2年ぶりの最新アルバム『カミング・フォース・バイ・デイ』から全10曲が本編で、アンコールの1曲とあわせ全11曲が披露された。ニュー・アルバムは全米、ヨーロッパ各国でビリー・ホリデイの誕生日4月7日に発売される。日本では特別に来日公演にあわせ全世界に先がけて3週間先行発売が実現、世界最速でカサンドラの新作が入手可能な国となった。
初日17日、まずはバンドのサウンドを楽しんでもらおうとするかのような長めのイントロに誘われ、スタンダード「今宵の君は」でライヴはスタート。東京の春の宵の闇がゆっくりと深くなっていくよう。「ブルーノート東京に戻ってこられてとてもうれしいです」と、歌う時とまったく異なるささやくようなトーンで満員の聴衆に挨拶をし、このライヴがビリー・ホリデイ・トリビュートであることを告げる。音楽を聴くときの集中度が日本のオーディエンスは素晴らしい、と絶賛するカサンドラ。いずれも本邦初披露となるレディ・デイが愛唱した曲を、歌詞と響きを味わうかのようにゆっくり歌ってゆく。そしてそのナンバーをおさめた渾身のニュー・アルバムがいち早くこの日本で発売されるという事実に縁を感じると語った時には、じっと聞き入るオーディエンスとの距離感がぐっと縮まった。
カサンドラ・ウィルソンは99年にも音楽界のレジェンド=マイルス・デイビスに捧げた『トラヴェリング・マイルス』をリリースしている。今回、尊敬するレディ・デイへのトリビュートという数年がかりであたためてきた企画が生誕100周年という記念すべき年にアルバム発売とツアーという形で実現することになったわけだが、単なるカバー・アルバムにしたくはなかったというそのアーティストとしての想いが強く伝わったのが、新作のために書き下ろされた唯一のオリジナル「ラスト・ソング(フォー・レスター)」。ビリー・ホリデイの音楽的なソウル・メイトだったレスター・ヤングが亡くなったときの彼女の気持ちを元に書いた曲とのことで、一音一音が伸びやかに響き渡り、ひときわ鮮やかな印象を残した。
ビリー・ホリデイの音楽に詳しい人はもちろん、初めて聞いた人でも彼女独特のディープな情感ただよう音世界にすっかり魅了された90分となったことは言うまでもない。裸足でステージにたつカサンドラ、4月10日にはニューヨークの殿堂、アポロ・シアターで行われるビリー・ホリデイ・トリビュート・ライヴでもその魂のパフォーマンスを披露する予定となっている。
そして、その歌声を永久保存した、音楽史上に残る至高の女性ジャズ・ヴォーカリストの受け継がれる魂を五感で堪能する21世紀の新定盤が本日3月18日に発売となる。日本盤はボーナス・トラック1曲を収録。mora、VICTOR STUDIO HD-Music.でのハイレゾ配信(24bit 96kHz)もスタート。
<3月17日 セットリスト>
1. 今宵の君は
2. ドント・エクスプレイン
3. 月光のいたずら
4. クレイジー・ヒー・コールズ・ミー
5. ユー・ゴー・トゥ・マイ・ヘッド
6. オール・オブ・ミー
7. グッドモーニング・ハートエイク
8. ディーズ・フーリッシュ・シングス
9. ラスト・ソング(フォー・レスター)
10. ビリーズ・ブルース
アンコール:
11. ゴッド・ブレス・ザ・チャイルド
12. アイル・ビー・シーイング・ユー
Personnel:
Jon Cowherd (p), Robby Marshall (s, fl), Kevin Breit (g), Charlie Burham (vn), Lonnie Plaxico (b ), John Davis (ds)
【公演情報】
カサンドラ・ウィルソン -Premium Live-
2015 3.17 tue. - 3.19 thu.
Open 6:30pm Start 8:00pm ★本公演は1日1ショウのみ
http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/cassandra-wilson/
【アルバム情報】
カサンドラ・ウィルソン『カミング・フォース・バイ・デイ』
来日記念!3月18日日本先行発売(US:4月7日発売) \2,500+税
Blu-spec CD2 SICP-30710 日本盤ボーナス・トラック1曲収録:
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収録曲
1. ドント・エクスプレイン
2. ビリーズ・ブルース
3. クレイジー・ヒー・コールズ・ミー
4. ユー・ゴー・トゥ・マイ・ヘッド
5. オール・オブ・ミー
6. 今宵の君は
7. グッドモーニング・ハートエイク
8. 月光のいたずら
9. ディーズ・フーリッシュ・シングス
10. 奇妙な果実
11. アイル・ビー・シーイング・ユー
12. ラスト・ソング(フォー・レスター)
<日本盤ボーナス・トラック>
13 ザ・ムード・ザット・アイム・イン
参加ミュージシャン
トーマス・ワイルダー(ds)、マーティン・ケイシー(b)、ジョン・カウハード(p)、ケヴィン・ブライト(g)、ロビー・マーシャル(cl)、
T・ボーン・バーネット(g②④⑦)、ニック・ジナー(g④⑧⑨⑩⑫⑬) 、ヴァン・ダイク・パークス(arr④⑥)他
【カサンドラ・ウィルソン バイオグラフィー】
(c)Mark Seliger
現代アメリカを代表する女性シンガー。1996年度・2008年度の2回、グラミー賞の最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバムを受賞しているジャズ-ブルース-フォークを横断するワン&オンリーの音楽性と歌声で人々を魅了するシンガー。聴く者の心をつかんで離さないディープ・ヴォイス、ジャズ~ブルース~フォークを横断する独特の音楽性。不動の支持を誇るグラミー・ウィナー、カサンドラ・ウィルソンが春のブルーノート東京を彩る。'80年代から第一線で活動を始め、'86年にアルバム・デビュー。これまで発表したソロ作品の大半は全米ジャズ・チャートの上位にランクインし、'96年発表の『ニュー・ムーン・ドーター』と2008年発表の『ラヴァリー~恋人のように~』ではグラミー賞を獲得した。アメリカを代表する雑誌「タイム」で、「ソウルフルで官能的、かつ叙情的。偉大なジャズ・ヴォーカリスト達の伝統を引き継いでいる」と絶賛されたカサンドラ。輝き続ける歌姫のパフォーマンスを、見逃すわけにはいかない。