小菅優の「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集第5巻『極限』」が、2016年度 第54回「レコード・アカデミー賞」(器楽曲部門)受賞!
2016.12.01
INFO
音楽之友社発行のクラシック音楽専門誌「レコード芸術」誌による2016年度 第54回「レコード・アカデミー賞」において、小菅優の「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集第5巻『極限』」が器楽曲部門で受賞いたしました。
このアルバムは小菅が2011年から進めてきた「音楽の新約聖書」ともされるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集録音の第5巻にすて最終巻となるもの。有名作「悲愴」「熱情」「葬送」ソナタ、そしてベートーヴェンのピアノ・ソナタの集大成となった第30番~第32番などを収録しています。小菅は「ベートーヴェンは32曲のソナタで感情の限界、思考の限界までを表し、私たち演奏家を限界までチャレンジさせてくれると思います。その中でも最も限界に達している作品を一つに組み合わせ、『極限』というタイトルをつけました」とアルバムの由来を語っています。「たくさんの葛藤と壁にぶつかりながらひとつひとつのソナタと真正面から向き合ってきたこの5年間、音楽家として、人間として得るものがたくさんありました。今の自分のせいいっぱいの演奏をここに残せたことは、とても幸せです」と全集完成の喜びを語っています。
このシリーズでは第2巻「愛」が2013年の同賞(録音部門)で受賞していることからもわかるように、同一会場における同一の録音スタッフが手掛けたDSDレコーディングによる高品位サウンドも話題になっています。