ロカスト
カリフォルニア州サンディエゴ出身の虫コア集団。

エクストリーム・ミュージック界でカルト的人気を誇るSWING KIDSのメンバー、ジャスティン・ピアソン(b,vo)を中心として’96年結成、その後(アレック・エンパイアやNINE INCH NAILSと共演経験もある)技巧派ドラマー、ゲイブ・セルビアンが加入、地下音楽シーンの中で究極の“異端児”としてデビュー当時より名を馳せていた彼らが、通算2ndとなる今作でエピタフ・レーベル傘下アンタイへ電撃移籍!このニュースは早くから本国アメリカでも話題を呼び、昨年末の米オルタナティブ・プレス誌「2003年注目バンド」特集でも大々的に取り上げられた。
日本には’99年、’01年と既に2回の来日経験があり、特に’01年では単独ライヴの他にAT THE DRIVE IN、DILLINGER ESCAPE PLANとカップリング・ライヴを行い、彼らの最強サウンド&ライヴ・パフォーマンスは立証済み、既に地下音楽シーンの最重要バンドとしてカルト的人気を誇る。


<文:松山晋也>
激速アンサンブルとお揃いの昆虫コスプレによって“ナパーム・デス・ミーツ・ディーヴォ”などと評されたりもするサンディエゴの変態的ファストコア・バンド、ロカスト。
アンタイ移籍第1弾アルバム『プラグ・サウンドスケイプ』は、23曲入りでたったの計21分。
しかし彼らのサウンドは、ただ単に速くて短いだけのハードコアなんかじゃない。
リズムやら音色やらのサウンド・プロダクションが妙に凝ってて(キーボードが加わっているのがポイントか)、しかもコクがあるのだ。
その複雑さとスピードの絶妙な調和は、たとえばジェイムズ・チャンス等のノー・ウェイヴ系やジョン・ゾーンの一連の作品などに通ずるものがある。新種のプログレという見方もできるかも。