サラ・マクラクラン
 カナダ出身のシンガー・ソングライター。19歳で現在のマネージメントと契約。88年本国カナダでリリースされ、翌89年に世界的にデビューを飾ったファースト・アルバム『タッチ』は評論家からも非常に高い評価を受け、USでゴールドを獲得。続くセカンドもUSで同様にゴールドとなる。94年発表のサード・アルバム『エクスタシー』では、全米チャートに62週も入り続け、全米で500万枚のセールスを突破。また95年には、世界で一早くエンハンストCDを取り入れた『The Feedom Sessions』を発表し話題を呼んだ。そして97年、世界的に大ヒットとなった4thアルバム『サーフィシング』を発表し、全米で800万枚のセールスを記録。グラミー賞でも最優秀女性ポップ・ヴォーカル・パフォーマンス部門と最優秀ポップ・インストゥルメンタル部門を受賞し、名実ともにその地位を確固たるものにした。また同年、伝説となった女性アーティストのみによるロック・フェスティバル、リリス・フェアを主宰。その後3年間の歴史の中で200万人を動員し、収益から700万ドル以上を献金。マスコミからも絶賛され、多くのアーティストからリスペクトされるアーティストとなった。、98年には音楽業界における女性のキャリア推進に貢献したことで、Elizabeth Cady Visionary Awardを受賞。

 その後、レコーディングとツアー活動からいったん離れるが、99年にはライヴ・アルバム『ミラーボール~ライヴ』、2001年にはリミックス作品集『RE-MIXED』をリリース。また若者に無料で音楽教育を提供するサラ・マクラクラン・ミュージック・アウトリーチ・プログラム (www.sarahmclachlanmusicoutreach.com)も設立。慈善活動も精力的に継続して行った。2004年、7年ぶりのアルバム『アフターグロウ』で大復活し、全世界で400万枚を超えるセールスを記録。最愛の母を病気で失い、最愛の娘を授かるという人生における最大の出来事を同時に経験し、これまでの作品を越えた深遠な詩世界を内包する、本人自ら最高傑作と自負する作品となった。2005年にはリミックス・アルバム第2弾『BLOOM』を発表、2006年11月にはクリスマス・アルバム『ウィンターソング』をリリース。また同年2006年には、ダコタ・ファニング主演のクリスマス映画「シャーロットのおくりもの」のサントラに参加、主題歌「オーディナリーー・ミラクル」をサラが歌い大ヒットとなった。2008年には、ハリウッド映画への提供楽曲や、有名アーティストとのコラボ曲等を集めたプレシャス・ソング集「オーディナリー・ミラクル~プレシャス・ソングス」を発表、さらにベスト盤「クローサー:ベスト・オブ・サラ・マクラクラン」をリリース。
 
 そして2010年、カナダ、バンクーバー・オリンピック開会式ではカナダ代表アーティストとして登場し、「オーディナリーー・ミラクル」をライヴ・パフォーマンスで披露、大きな感動を呼び話題となった。

 そしていよいよ6月30日、待望の通算6作目のスタジオ・アルバムを発表。同時に伝説のリリス・フェアを今年再開催することを発表し、大きな反響を呼んでいる。(www.lilithfair.com