ヒップホップの名盤『イルマティック』誕生の秘密に迫る書籍が発売!
今なお語り継がれるヒップホップの歴史的名盤『イルマティック』は どのように生まれたのか? 1994年、20歳の青年Nasがリリースした1枚のアルバムが、ヒップホップ・シーンに革命を巻き起こした──。このアルバムの秘密に迫る書籍『NAS イルマティック』(マシュー・ガスタイガー著)が1月30日にスモール出版より発売される。
本書は、アメリカで出版された単行本シリーズ『33 1/3 Series』の1冊『Nas's Illmatic』の翻訳版で、『イルマティック』が生まれた背景の調査やリリック分析などを通じて、アルバムを深く理解する手助けとなる1冊だ。著者のマシュー・ガスタイガーはボストン在住で、『ボストン・フェニックス』や『プリフィックス・マガジン』等、数多くの媒体にヒップホップ・カルチャーに関する文章を寄稿するジャーナリスト。翻訳は『ヒップホップ・ジェネレーション[新装版]』(リットーミュージック)などの訳書で知られる押野素子が手がけ、監修と解説は音楽ジャーナリストの高橋芳朗が担当している。
NASは自分が育ったクイーンズブリッジ団地を「黒いネズミが大量に閉じ込められている迷路のような建物」(〈N.Y. State of Mind〉より)と形容し、日々の生活を「いつ死んでもおかしくない状況」(〈Represent〉より)と諦観しているが、そんな一切の希望が見出せないような閉塞した環境に身を置きながらも、そこが社会から隔離された孤島などではなく「世界」と地続きになっていることを、音楽を通じてリアルに実感できていたのだろう。(監修者・高橋芳朗/解説より抜粋)
2017年1月30日発売
『NAS イルマティック』(マシュー・ガスタイガー著)
定価1800円+税
四六判並製/モノクロ/240ページ
ISBN978-4-905158-39-4
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