マッドヴェイン
 1996年、イリノイ州にて結成。“Kill I Oughta”という自主制作のアルバムをリリース後、エピックのA&Rの目に止まりメジャー・デビュー。メジャーデビュー以前にスリップノット、スレイヤー、セプルトゥラ、ダウンセット、セヴンダスト、ヘッド(pe)など21バンドが参加した巨大ヘヴィロック・フェスティヴァル「Tatoo The Earth」に驚異の新人として参加した。  彼らは、インスパイアされた人物としてヴィンセント・ヴァン・ゴッホ、パブロ・ピカソ、科学者のテレンス・マッケンナらの名を挙げる。また、メジャー・デビュー作「L.D.50」冒頭を飾る「モノリス」は、最も影響を受けた故スタンリー・キューブリック監督の代表作品「2001年宇宙の旅」からインスパイアされたというように、数々の映画や映画監督からもその影響は色濃く、彼らの作品の現代社会への迫真性と敵対心は、クエンティン・タランティーノ、デイヴィッド・リンチの作品や「時計仕掛けのオレンジ」(キューブリック作品)などに通じるものがある。現在好きなバンドとして、スリップノット、シュガー、エイメン、セヴンダスト、ワン・ミニット・サイレンス等の名を挙げながら、ピーター・ゲイブリエル、フィオナ・アップル、ハリー・コニック・ジュニア、マイケル・ジャクソン「スリラー」などもかなりのお気に入りである。

2000年10月、エグゼクティヴ・プロデューサーにスリップノットのリーダー=ショーン“6”クラハンを迎え、インテリジェントなヘヴィロック・スタイルを提示した「L.D.50」でメジャー・デビュー。2002年にはニルヴァーナ「イン・ユーテロ」と同じスタジオ(スティーヴ・アルビニのスタジオではなくミネソタにあるPachyderm Studio)で制作されたメジャー2ndアルバム「ヘヴィロック断末魔」をリリース。共にワールド・ワイドで100万枚近いセールスを記録している。2005年4月、スーパージョイント・リチュアル、エヴァネッセンスなど幅広くバンドを手がけてきたデイヴ・フォートマンがプロデューサーを勤めた3rdアルバム「ロスト・アンド・ファウンド」は全米初登場2位を記録し、2度目となる来日公演も行った。