マンディ・ムーア



■1984年4月10日生まれ。


フロリダで育ったマンディ・ムーアは9歳の夏に参加した"サマー・ミュージカル・シアター・キャンプ"で自身にヴォーカリストとしての才能があることに目覚めたと言います。


彼女はその才能をかつてロンドンでダンサーをやっていたという祖母から譲り受けたと考えています。





■しばらくすると彼女は『ナショナル・アンセム・ガール』という名で全米中に知られるようになります。というのも彼女は全米で行われるあらゆるメジャー・スポーツにおいて神聖なるアメリカ国歌『星条旗よ永遠なれ』を歌うことになったからです。たとえばクリス・エバート杯のテニス・トーナメントといったビッグ・イベントが行われる毎に彼女はそのオープニングで誰をも愛国者にさせてしまう程のノドでナショナル・アンセムを熱唱したのです。テレビをつけると彼女の歌声が流れてくるわけです。この頃になるとTVコマーシャル等の歌を歌うという仕事も増えていきました。





■そんな彼女、マンディ・ムーアの音楽的バック・グラウンドとなるのはやはり偉大なる女性ヴォーカリスト達ばかり。マライア・キャリー、ローリン・ヒル、マドンナ、ホイットニー・ヒューストン等、そういったアーティストの影響を少なからず受けつつもデビュー・アルバムではティーンエイジャーならではのはじけたポップ・フィーリングとナタリー・インブルーリアにも通じるエッジの効いたロック・テイストのナンバーまでを見事なグルーヴに乗せて歌いきっています。





■"Girl Next Door"、どんなハイスクールにもいる普通の女の子。


そんな雰囲気を漂わせる彼女だからこそ全米のティーンエイジャー達は彼女を自分たちの世代ヒーローとしてサポートしているわけです。自分たちの気持ちやフィーリングを歌、そしてメロディに具現化してくれるちょっと気になる女の子。


それがマンディ・ムーアというわけです。







■15歳にしてニュー・ミレニアム2000年のEPIC RECORDSのトップ・プライオリティ・アーティストとして全世界に発信されたマンディ・ムーア。


その全米では昨年12月7日にリリースされたアルバムは年末のカウントダウンまでに70万枚を越えるセールスを記録し、現在までに150万枚という驚異的な数字を叩き出しています。


特筆すべきことは決してアルバムに先立ってリリースされたシングル『Candy/キャンディ』が何週にも渡ってNo.1に輝いたという目立った動きがあったわけではありません。それよりはアルバム・リリースのずっと以前よりGAPやバナナリパブリックといった全米はおろか全世界をも網羅するティーンエイジャー御用達ファッション・ブランド等での徹底した告知や、MTV、そしてそれらをフォローするありとあらゆる雑誌でのグラビア露出などで彼女の顔は全米の顔へと昇華していき、なおかつティーンエイジャーたちの仲間意識がそれこそドミノ式に全米中に広がったため短期間でのミリオンセラーとなったわけです。





■こういった活発な動きに触発されUKやヨーロッパ各国でも続々とマンディ・ムーアのデビュー・アルバム『So Real/ソー・リアル』のリリースが決まりつつあります。全米の"Girl Next Door"がいよいよ全世界の"Girl Next Door"へと。