ケリー・ローランド
Ms. Kelly

変化が良い結果をもたらすこともある。史上最高のセールスを誇った女性グループ、デスティニーズ・チャイルドのオリジナル・メンバーで、ソロとしてもグラミー賞を獲得しているアーティスト、ケリー・ローランドにきいてみればいい。

2002年にソロ・アーティストとして見事にデビューを果たしたケリー・ローランド。シングル“Dilemma”は全米ナンバーワンを獲得し、グラミー賞を獲得する大ヒットとなり、アルバム『Simply Deep』も世界的ヒットとなった。2006年、『Destiny Fulfilled』のツアーを終えてデスティニーズ・チャイルドが解散すると、ケリーはセカンド・ソロ・アルバムの制作を決意する。女性、そしてアーティストとしての自分の現在の姿と、今後の方向性を反映した新曲をレコーディングしようと思ったのだ。

満を持して完成したセカンド・ソロ・アルバムは、『Ms. Kelly』。前作『Simply Deep』は世界で250万枚を売り上げ、イギリスとオーストラリアでは初登場第1位を記録した。また、同アルバムからはラッパーのネリーとデュエットした“Dilemma”が全米チャートで10週連続第1位となる大ヒットとなり、2003年度の最優秀コラボレーション(ラップ/歌)部門でグラミー賞を獲得した。

2005年、チャートの1位を獲得したデスティニーズ・チャイルドのベスト・アルバム『#1』がリリースされる頃、ケリーは自身のクリエイティヴな衝動が新たな方向へと向かっていることに気づき、その喜びと自由をセカンド・アルバムで表現しようと考えた。「ええ、レコーディング当初に作った曲についても満足はしていたんだけど、アルバムの制作が進むほどに、現在の自分に焦点を合わせた曲を作りたいってことに気づいていったの。私は自分にこう語りかけたわ。“ケリー、あなたは25歳なのよ。パーティが大好きで、自分の曲がクラブでかかって欲しいって思ってるんじゃない”ってね。ニュー・アルバムは、若々しい気分の自分と同じくらい若々しいサウンドにしたかった。今回は、それに力を注いだわ」とケリーは自信に満ちた態度で語っている。

こうして、待望のニュー・アルバム『Ms. Kelly』が完成した。ポロウ・ダ・ドン、ショーン・ギャレット、タンク、スコット・ストーチ、ロックワイルダー、ソウルショック・アンド・カーリン、ビリー・マンといった業界の革新的プロデューサーが参加し、イヴやスヌープドッグもゲスト出演した『Ms. Kelly』は、2007年のケリー・ローランドを100%体現している:セクシーで正直、茶目っ気があって情熱的なのだ。「このアルバムに全身全霊を注ぎ込んだわ」と熱く語るケリー。「この音楽を皆に聴いてもらえることが嬉しい。でも、それだけじゃなくて本当の私を皆に聴いてもらえることが楽しみね。アルバムを『Ms. Kelly』と名付けたのは、これが理由なの。このタイトルには、リスペクト、大人であること、自分の人生と自分の音楽に関して私が感じていることが表れているわ。何だか陳腐な物言いになっちゃうけど、『Ms. Kelly』は私が作るべくして作った、運命のアルバムなのよ」

イヴをフィーチャーしたリード・シングル“Like This”を聴けば、それが分かるだろう。乗りが良く、ベースの効いた同曲には、セクシーなヴァイブがある。 “Like This”は、男性陣に対して「ミス・ケリーをナメてはいけないわ」という明快なメッセージを送っているのだ。

ケリーとショーン・ギャレット(“Ring The Alarm”、“Yeah”)が共作し、ポロウ・ダ・ドンがプロデュース、イヴがゲスト参加した“Like This”で、『Ms. Kelly』は威勢よく幕を開ける。まさにこれは、ケリーが考えていた通りのことだ。「デスティニーズ・チャイルドは、常にショーンと素晴らしい仕事をしてきた」とケリー。「だからソロ・アルバムにもショーンを入れようと思ったの。ポロウは既にホットなトラックを用意してくれてたわ。カウベルの音が最高だった。普通の曲とは全然違うでしょ!トラックに合わせてショーンと私は曲を書き始めたんだけど、“ケリー、これは君のファースト・シングルになるよ”ってショーンは言ってたわ。そして彼の言葉が現実になったの」。曲のレコーディングを少し休んだ後、ショーンと一緒にスタジオに戻ると、ケリーの頭の中で何かが閃いた。「イヴの声が聞こえたのよ」とケリーは回想する。「彼女のエネルギーって、この曲にピッタリだと思ったの。こうして全てがうまく行った。そして私は、この曲がシングルになると悟ったわ」

『Ms. Kelly』では、タンクのプロデュースでスヌープ・ドッグをフィーチャーした絶妙のコラボ曲“Ghetto”が初披露される。「“Ghetto”は、バッド・ボーイ好きのグッド・ガールの歌よ。私のお気に入り曲の1つね」とケリー。「タンクがトラックをかけた瞬間、すぐに曲を思いついて、1時間以内に録音したわ。“Ghetto”はすごくレイドバックした曲だから、スヌープを入れなくちゃって思ったの。彼は曲に特別な何かを与えてくれる。私は、曲を聴いて心地良い気分になるのが好きなの」

スヌープ、そしてイヴと共演する夢を実現させたケリーだが、ゲストは最小限に留めたいと思っていた。「コラボすると、必ずいいことがあるんだけど、今回ばかりは、もっと自分自身を見せたかったの」

その率直な感情が、アルバムのラスト・トラック“This Is Love”ではっきりと表現されている。アップテンポで固められたアルバムの中、唯一のミッドテンポ曲となる“This Is Love”は、4年前にプロデューサー/コ・ライターのビリー・マンから聞かされて以来、ケリーがレコーディングしたいと思っていた曲だ。非常に率直な気持ちが表された同曲で、ケリーは過去最高レヴェルの力強いヴォーカルを披露する。 “This Is Love”は当初、映画のサントラ用に書かれた曲だった。プロジェクトは中止になったが、ケリーは曲を温め続けた。「こうして自分のアルバムに入れることが出来たから、最高のタイミングだったわ」と嬉しそうにケリーは語る。「この曲が大好きなの。時代を超越した曲だと思うし、愛に対して率直になる方法を語っている。恋愛が上手く行かなくて傷ついても、心を開いていなければだめ。愛が訪れたら必ず、それが愛だと分かるはずだから」

デスティニーズ・チャイルドのオリジナル・メンバーかつスーパー・ヴォーカリストだったケリー・ローランドは、数々の記録を打ち立てる程の世界的人気を博した同グループに大きく貢献した。デスティニーズ・チャイルドは、全世界で1億万枚以上のセールスを上げ、最優秀R&Bパフォーマンス(ヴォーカル入りのデュオまたはグループ)部門でグラミー賞を2回獲得(2000年に“Say My Name”、2001年に“Survivor”)したのである。

ケリーは天性の魅力とカリスマで、映画やTVの世界にも進出を果たした。彼女はこれまでに、大ヒットしたホラー映画『Freddy vs. Jason』(2003年)、ウィル・スミスとジェイダ・ピンケット・スミス夫妻がプロデューサーを務めた恋愛コメディ映画『The Seat Filler』(2004年)に出演している。また、TVでは『The Hughleys』にカーリー役で3話出演した他、『American Dreams』ではマーサ&ザ・ヴァンデラスのマーサ・リーヴス役を演じた。また、人気コメディ番組『Saturday Night Live』でパフォーマンスをし、トーク番組『The View』でゲスト・ホストを務めた経験もある。

また、ごく最近、ケリー・ローランドはソフト・シーン・カーソン(ロレアルUSAの消費者製品部門)の『Dark & Lovely』ヘアケア製品を宣伝するセレブリティ・スポークスパーソンとなった。

シーンに戻って来たケリー・ローランド。ニュー・アルバムの楽曲を聴けば、彼女が現在絶好調で、未来に対しても前向きな姿勢を持ち、何が来ようと全てを喜んで受け入れる準備のできたアーティストであることが分かる。

「『Ms. Kelly』用の曲を書き、レコーディングをしたことは、間違いなく学びのプロセスとなったわ」とケリーは語る。「こうして学べたことを嬉しく思ってる。私は、素晴らしい曲が作れること、自分に忠実でいられること、そしてさらに重要なことに、スタジオの内外問わず、本来の自分でいられるということを、自分自身に対して証明しなければならなかったの。『Ms. Kelly』を作ることによって、人生のあらゆる側面において成長することができたわ」