カンサス

1969年に米国カンザス州で結成。1974年にメジャー・デビューを果たす。同年に1st アルバム『カンサス・ファースト・アルバム』、翌年には2ndアルバム『ソング・フォー・アメリカ』と3rdアルバム『仮面劇』を発表。3枚はいずれもゴールドディスクを獲得。1976年には4thアルバルとなる『永遠の序曲』を発表。「伝承」のシングル・ヒットも生まれ、アルバムは同年中に100万枚、トータルで400万枚以上を売る大ヒットとなった。

続く1977年発表の5thアルバム『暗黒への曳航』も大ヒット、ここからは「すべては風の中に」が大ヒットし、バンドとして確固たる地位を築く。1983年に解散するも、85年に再結成。以後もメンバーチェンジをくり返しながらもコンスタントにアルバムを発表。2011年には日比谷野外での第2回プログレッシヴ・ロック・フェスで10年振りとなる来日公演が実現した。2013年には旧メンバーが客演したオリジナル・ラインナップで、結成40周年記念ライヴを開催。結成40周年記念したドキュメンタリー『奇跡(ミラクルズ・アウト・オブ・ノーウェア)』(2015年リリース)も制作された。

2014年、中心メンバーのスティーヴ・ウォルシュが再度の脱退をしたが、ウォルシュの後任に、ロニー・プラット(ボーカル)とデヴィッド・マニオン(キーボード)が加入。ニュー・ラインナップで、2016年に16年振りと新作『暗黙の序曲』 をリリース、トップ200で初登場14位を記録し、健在ぶりを示した。その後、バンドのニュー・ラインナップ、ニュー・アルバム、そして彼らの代表作『永遠の序曲』の40周年を祝うツアーを行い、大成功を収める。

2017年にはこのツアーの模様を余すところなく収めたライヴ盤『レフトオーヴァーチュア・ライヴ&ビヨンド〜『永遠の序曲』40周年記念ライヴ』をリリース。2018年以降は、『暗黒への曳航』のアニヴァーサリーとして、同作品を完全再現したライブ・ツアーを開催。2018年末、デヴィッド・マニオンが脱退し、トム・ブリスリンに交代となったが、翌年3月から同ツアーを再開。そして、2020年7月には通算16枚目のオリジナル・アルバム『ジ・アブセンス・オブ・プレゼンス』をリリース。

2021年5月(国内盤は6月)には2018~20年に亘って行われた『暗黒への曳航』アニヴァーサリー・ツアーからベスト・テイクをセレクトした『ポイント・オブ・ノウ・リターン・ライヴ&ビヨンド〜『暗黒への曳航』 アニヴァーサリー・ライヴ』をリリース。70年代~80年代、そして今もなお全世界のアリーナ、スタジアムでライヴ活動を積極的に行なうアメリカを代表するロック・バンドとして活躍中。2021年4月に、2016年に加入しバンドの中心的存在になっていたザック・リヴィが自身の新たなプロジェクトに取り組むとの理由で脱退は発表した。