【ライブレポート】ジャーニー、ヒット曲満載で送るジャパン・ツアーが開幕!
photo by Kazuki Watanabe
1973年の結成以来、40年以上にわたり第一線を走り続け、全世界で8000 万枚以上のセールスを誇るアメリカの国民的人気バンド、ジャーニー。先頃、音楽シーンに多大な影響を与えたアーティストが選出される“ロックの殿堂”に、2パック、パール・ジャム、イエスらとともに選ばれたのも記憶に新しいジャーニーの、4年ぶりのジャパン・ツアーが2月1日(水)大阪城ホールよりスタートした。
来日メンバーは、代表作『エスケイプ』『フロンティアーズ』発表時のオリジナルメンバーである、ニール・ショーン(g)、ロス・ヴァロリー(b)、ジョナサン・ケイン(key)、スティーヴ・スミス(ds)という黄金期を支えた面々に、YouTubeに投稿されたジャーニーのカバーをニール・ショーンが偶然視聴したことをきっかけに、2007年に電撃加入したアーネル・ピネダ(vo)の5人。そんな彼も加入して早10年と、歴代最長期間ボーカリストを務めていることになり、新生ジャーニー躍進の立役者であるのは間違いない。
この日の大阪城ホールは、アリーナを横使いしたパターンで、ステージを身近に感じられるレイアウト。オンタイムでSEと照明が落とされ、1人、また1人とステージにメンバーが現れると観客も総立ちに。ブルーのサーチライトが会場を照らす中、徐々にボルテージを上げていくイントロを鮮烈にかき消したのは、あのイントロ…! キーボードの音色に共鳴するかのような大歓声に包まれた、いきなりの代表曲『セパレイト・ウェイズ』という鳥肌モノのオープニングに、早くも場内は大合唱という熱狂ぶり。しなやかな身のこなしでステージを駆け抜けるアーネルの驚異的な歌唱力と、泣きまくるニールのギター。往年のサウンドをまるで色褪せることなく魅せていくパフォーマンスは、彼らが今再び充実期にいることを物語っているよう。
「ありがとう、オーサカ!」と日本語で観客に呼びかけ、『トゥ・ユアセルフ』『お気に召すまま』etcとヒット曲の数々を余すことなく披露していく光景は、これぞ“グレイテストヒッツ・ショー”。随所に各メンバーのソロセクションを織り交ぜつつ、『ライツ』ではアーネルがスマートフォンを掲げるように促し、大阪城ホールの広大な空間にいくつもの想いを乗せた光が灯っていく。続いて、ジョナサン・ケインが奏でる美しいピアノに導かれ始まったのは、感動の名バラード『オープン・アームズ』。日本でもCM 曲や映画主題歌として幾度となく愛されてきた普遍の名曲に、グッと聴き入るオーディエンス。
後半戦も『クライング・ナウ』『ホイール・イン・ザ・スカイ』他、立て続けにヒット曲を連発。『時への誓い』での惚れ惚れするようなアーネルの歌唱と観客の大合唱が大阪城ホールを包み込んでいく様は、まさに絶景。そして、皆が待ち望んだ名曲『ドント・ストップ・ビリーヴィン』が、言葉や国境を超えて、時を超えて、今でもこんなにも胸を揺さぶるのは、ジャーニーの旅路がまだまだ続いていくことを証明しているかのようだった。
なお、ジャパンツアーは、2月2日(木)愛知県体育館、4日(土)ゼビオアリーナ仙台、6日(月)・7日(火)日本武道館と続き、最終日7日(火)の日本武道館公演は、世界初の試みである『エスケイプ』、『フロンティアーズ』の完全再現ライブとなる。どちらも1000万枚以上のセールスを記録したジャーニーの代表作にして名盤中の名盤だけに、一夜限りの夢のステージは必見だ。
2/1(水) 大阪城ホール公演セットリスト
01. セパレイト・ウェイズ
02. トゥ・ユアセルフ
03. オンリー・ザ・ヤング
04. ストーン・イン・ラヴ(お前に夢中)
05. お気に召すまま
06. ライツ
07. オープン・アームズ
08. クライング・ナウ
09. チェイン・リアクション
10. ラ・ドゥ・ダ
11. ホイール・イン・ザ・スカイ
12. 時への誓い
13. ドント・ストップ・ビリーヴィン
アンコール
14. ラ・ラザ・デル・ソル
15. アスク・ザ・ロンリー
Text by 奥“ボウイ”昌史
Photo by 渡邉一生(SLOT PHOTOGRAPHIC)
公演情報
JOURNEY JAPAN TOUR2017
来日メンバー(*は『エスケイプ』『フロンティアーズ』発表時のオリジナル・メンバー)
・ニール・ショーン〈g〉*
・ロス・ヴァロリー〈b〉*
・ジョナサン・ケイン〈key〉*
・スティーヴ・スミス〈ds〉*
・アーネル・ピネダ〈vo〉
2/1(水) 大阪城ホール
2/2(木) 愛知県体育館 (お問い合わせ:CBCテレビ事業部 052-241-8118)
2/4(土) ゼビオアリーナ仙台 (お問い合わせ:ニュース・プロモーション 022-266-7555)
2/6(月) 日本武道館 (お問い合わせ:ウドー音楽事務所 03-3402-5999)
2/7(火) 日本武道館:特別公演<世界初!歴史的名盤『エスケイプ』『フロンティアーズ』完全再現ライヴ>(お問い合わせ:ウドー音楽事務所 03-3402-5999)
チケット料金
S:¥12,000 A:¥11,000(税込)
公演情報詳細
http://udo.jp/Artists/Journey/index.html
番組情報
ジャーニー通算11度目の来日公演から、
世界初となる名盤『エスケイプ』『フロンティアーズ』の一夜限りの完全再現ライブをWOWOWにて3月12日(日)放送決定!
「ジャーニーライブ・イン・ジャパン 2017
『エスケイプ』『フロンティアーズ』世界初!完全再現ライブ!」
放送日時:3月12日(日)夜8:00[WOWOWライブ]
収録日:2017年2月7日(東京 日本武道館)
関連リリース
『エスケイプ』35周年&完全再現ライヴ決定記念!思い出のアイテムの数々が初復刻!!
ジャーニーの代表作にして名盤中の名盤、『エスケイプ』と『エスケイプ・ツアー』の35周年を記念した、日本独自企画デラックス盤の詳細決定!!
ジャーニー|エスケイプ 35周年記念デラックス・エディション
2017年1月18日発売
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◆オリジナルLPジャケットを忠実に再現したエンボス(浮き出し)加工7インチサイズ(18cm×18cm)3面紙ジャケ
◆オリジナルLP初版帯復刻
◆オリジナルLP(US初版)内袋復刻(リサイズ)
◆1981-1982『エスケイプ・ツアー』日本公演ツアー・パンフレット(カラー48P:リサイズ)<35年振り復刻>
◆『エスケイプ・ツアー』1982年4月16日武道館公演チケット(実寸大)<35年振り復刻>
◆『エスケイプ』からカットされた日本盤アナログ・シングル・ジャケット4種(実寸大)<35年振り復刻>
◆『エスケイプ・ツアー』1981-1982日本公演ツアー告知チラシ3種(リサイズ)<35年振り復刻>
◆『エスケイプ』2006年リマスター盤ブックレット(カラー16P:リサイズ)
◆『ライヴ・イン・ヒューストン1981』ブックレット(カラー16P:リサイズ)
◆アナログLP盤風レーベル面CD
◆81年発売のオリジナルLPと、92年/00年/13年の再発CD、更に『ライヴ・イン・ヒューストン』DVDに
掲載された全ライナー・ノーツ
◆歌詞・対訳
DISC1(CD):エスケイプ(オリジナル・アルバム+カット・シングルB-SIDE曲+レアLIVE音源)
2013年DSDマスタリング(M1-M10はアナログ・マスターを使用):高品質Blu-specCD2仕様
01. ドント・ストップ・ビリーヴィン
02. ストーン・イン・ラヴ
03. クライング・ナウ
04. キープ・オン・ランニン
05. 時の流れに
06. エスケイプ
07. レイ・イット・ダウン
08. デッド・オア・アライヴ
09. マザー、ファーザー
10. オープン・アームズ
11. ナチュラル・シング(日本盤シングル「ドント・ストップ・ビリーヴィン」B-SIDE曲)<ボーナス・トラック>
12. リトル・ガール(from映画『夢、夢のあと』サウンドトラック/US盤シングル「オープン・アームズ」B-SIDE曲)<ボーナス・トラック>
13. ラ・ラザ・デル・ソル(日本盤3rdシングル「時の流れに」B-SIDE曲)<ボーナス・トラック>
14. 時の流れに(LIVE IN オクラホマ JULY19, 1983)<ボーナス・トラック>
DISC2(CD):ライヴ・イン・ヒューストン 1981エスケイプ・ツアー
高品質Blu-specCD2仕様
01. エスケイプ
02. バイバイ・スージー
03. ライツ
04. 僕のそばに・・・
05. オープン・アームズ
06. マザー、ファーザー
07. ジョナサン・ケイン キーボード・ソロ
08. クライング・ナウ
09. 消えたあの子
10. スティーヴ・スミス ドラム・ソロ
11. デッド・オア・アライヴ
12. ドント・ストップ・ビリーヴィン
13. ストーン・イン・ラヴ
14. キープ・オン・ランニン‘
15. ニール・ショーン ギター・ソロ
16. ホイール・イン・ザ・スカイ
17. ラヴィン、タッチン・スクイージン
18. お気に召すまま
19. ブルー・スカイ・パーティ<ボーナス・トラック>
DISC3(DVD):ライヴ・イン・ヒューストン 1981エスケイプ・ツアー(approx 76分)
リニアPCM2chステレオ音声/ドルビー・デジタル5.1chサラウンド音声収録
※トラック・リストはDISC2のM1-M18と共通
特典映像
◆81年当時のメンバーのインタビュー
◆ライヴスチールによるESCAPE TOURスライドショー
◆ライヴ放映時のUSTVスポット:ロングバージョン
『ライヴ・イン・ヒューストン』 パーソネル
スティーヴ・ペリー(LEAD VOCALS)、ニール・ショーン(LEAD GUITAR, VOCALS)、
ロス・ヴァロリー(BASS, VOCALS)ジョナサン・ケイン(KEYBOARDS, VOCALS)、
スティーヴ・スミス(DRUMS)
完全再現ライヴ決定記念!発表当時のサントラ提供曲や、貴重な1983年の武道館公演音源を追加した高品質盤が登場!
ジャーニー|フロンティアーズ+8
2017年1月18日発売
SICP31025 特別価格¥1,500+税
2013年DSDマスタリング(M1-10はアナログマスターを使用):高品質Blu-spec CD2仕様
01.セパレイト・ウェイズ
02.マイ・ラヴ
03.チェイン・リアクション
04.アフター・ザ・フォール(愛の終わりに)
05.フェイスフリー(時への誓い)
06.エッジ・オブ・ザ・ブレイド(限りなき世界)
07.トラブルド・チャイルド
08.バック・トーク(美しき叫び)
09.フロンティアーズ
10.永遠なるルビコン
11.オンリー・ザ・ヤング(from映画『ヴィジョン・クエスト』OST)
12.アスク・ザ・ロンリ―(from映画『セカンド・チャンス』OST)
13.リバティ(from the album『TIME3/Time Cubed)』)
14.オンリー・ソリューション(from映画『トロン』OST)
15.セパレイト・ウェイズ(Live In 武道館 1983)
16.アフター・ザ・フォール(愛の終わりに)(Live In 武道館 1983)
17.フェイスフリー(時への誓い)(Live In 武道館 1983)
18.マイ・ラヴ (Live In オクラホマ 1983)
M11~14:2006年ボーナス・トラック
M15~18:2017年ボーナス・トラック
関連動画
Don’t Stop Believin’ (Live In Houston 1981より)
https://www.youtube.com/watch?v=VcjzHMhBtf0
Open Arms (Live In Houston 1981より)
https://www.youtube.com/watch?v=i5pUOVC50Y8
Separate Ways(Music Video)
https://www.youtube.com/watch?v=LatorN4P9aA
Faithfully(Music Video)
https://www.youtube.com/watch?v=OMD8hBsA-RI