ジョニー・プレス
プエルト・リコのリオ・ピエドラス生まれ。幼い頃から音楽に浸る生活をしていた。1987年から歌うことを本格的にはじめ、Kid Power Posseというグループを結成。1992年にはデビュー・アルバム『Los Nenes De La Medicina』をリリース。「プエルトリコでラップ・デュオというのはそれまでなかったから新しいスタイルになったんだ。スペイン語でのレゲエもそんなにポピュラーではなかったしね」と彼は語る。アルバムは70万枚ものヒットを記録、「La Medicina」や「El Gordo」などのヒット曲を生んだ。

 1993年にはグループとしてのセカンド・アルバム『No More Game』をリリース。アルバムはマルチ・プラチナとなりラテン・ビルボード・アワードにノミネートされた。またマディソン・スクエア・ガーデンでのパフォーマンスやスペイン、ラテン・アメリカなどのツアーも敢行。「自分のキャリアの中でとても重要な瞬間だったよ」とジョニーは振り返る。さらに1995年にはサード・アルバム『Double Impact』をリリース、アルバムは再びマルチ・プラチナに輝いた。

1996年にグループは解散してしまうが、1998年に新たなグループ、Deificosを結成しアルバム『Belong To God』をリリースするもグループはこのアルバム限りで解散となった。彼が再び戻ってきたのは2002年。ジョニー・プレスとしてのソロ・アルバム『Kilate』をリリース。2004年にはプエルト・リコのラッパーとしてははじめての洋服ブランド、Prez Industryを立ち上げる。

 そして2005年、ジョニーの新作『The Prezident』がリリースとなる。アルバムにはTego Calderon(NoreagaやFat Joeとの共演で知られる)、Voltio、Zion & Lennox、Eddie Dee(レゲトンの父と言われる)、そしてジョニーの弟Pedro Prezなど豪華なメンバーが参加している。「こんなに多くのビッグ・アーティストたちと共演できてとても楽しい経験だったよ」とジョニーは言う。