ジム・ブリックマン
1961年11月20日、オハイオ州クリーブランドに生まれたブリックマンは、コマーシャルな音楽からレコード産業、競合の集まるラジオ放送からコンサート・ホールでの演奏まで、各種の分野でめくるめく成功をおさめている。大ヒットとなったアルバム「Valentine」や「The Gift」、「Love Songs & lullabys」ライヴ・アルバム「My Romance」など、世界中のファンの心に響く、忘れがたい作品をとどけ続けている。



「By Heart」、「Picture This」、「The Gift」、「Destiny」といったゴールド・アルバムを送り出しポピュラー音楽の第一線に踊り出たジム・ブリックマン。彼の成功は一夜にしてなされたように映る。しかし、ジム・ブリックマンにとって、音楽で成功するための秘けつは常に簡単なこと。

“繊細に創り上げられたオリジナルのメロディーを、飛びぬけて才能のあるピアニストがその腕を振るって演奏し、それを世界中に広がりつつある観客と分かち合う“という方法。

とてもシンプルなことだ。



1994年「No Words」でソロ・デビューを果たし、2作目の「By Heart」はゴールド・ディスクとなった。3作目の「Picture This」はビルボードのニュー・エイジ・チャートで1位デビューを果たし、後にウィンダム・ヒル・レーベルで最も売れたアルバムとなり、プラチナ・ディスクを獲得。1999年に発売したアルバム「Destiny」は50万枚を売り、ジムにとって4枚目のゴールド・ディスクとなり、この時点で300万枚のセールスを超える記録を樹立することとなった。カナディアン・カントリー・ミュージック・アワードでカントリー界のスター、マイケル・ライトとともに“ヴォーカル/インストゥルメンタル・コラボレーション・オブ・ザ・イヤー”を受賞したのをはじめ、数々の賞を受賞。「The Gift」ではゴスペル・ミュージック・アソシエーションからの授賞となるダヴ・アワード、SESACからはソング・ライター・オブ・ザ・イヤーを2度受賞している。

フォード・シアターでの大統領のためのガラ・コンサート(司会:ウーピー・ゴールドバーグ)で演奏する機会にも恵まれた。そのほか、「メルローズ・プレイス」や「グッド・モーニング・アメリカ」など、多数のテレビ番組にホストとしてもゲストとしても出演しているほか、多忙なスケジュールの中、週に一度のラジオ番組「Your Weekend With Jim Brickman」ももっている。アダルト・コンテンポラリー音楽とセレブリティーのインタビュー(トム・クルーズ、ジム・キャリー、ホイットニー・ヒューストン、ジョン・トラボルタ他)による3時間にわたるこの番組は今もなお全米の175のラジオ局で放送されているほか、毎年全米150以上の都市でコンサートをしている。



とは言え多忙な中でも、大切な人々と過ごすゆっくりした時間も大切にしているジム・ブリックマン。彼の音楽が持つ魅力と同様「シンプルさが基本」である、と。