ジェフ・バックリィ

 

1966年11月17日カリフォリニア州アナハイム生まれ。 60年代に活躍したシンガー・ソングライター、ティム・バックリィの息子。90年初頭にニューヨークに移住し、イースト・ヴィレッジ界隈で定期的に弾き語りライヴを行なう。その音源を集めた4曲入りのデビューEP『ライヴ・アット“Sin-é”』を93年にリリース。翌94年、1stアルバム『グレース』で衝撃のメジャー・デビューを果たす。“奇跡の声”と絶賛されたこのアルバムは、評論家や音楽ファンはもちろんのこと、ボブ・ディラン、ルー・リード、デヴィッド・ボウイ、ロバート・プラント、ジミー・ペイジ、ジェフ・ベック、ボノ、エルヴィス・コステロといったアーティスト達からの絶大な支持を得るに至り、これまでに200万枚以上のセールスを記録。また、世界の各音楽メディアが幾度となく発表してきた“90年代の名盤”といった企画においても、必ずと言っていいほど選出されている。ジェフ・バックリィは、97年5月29日、2ndアルバムのレコーディング中に訪れていたメンフィスのウルフ・リヴァーにて遊泳中に溺死、30歳でその生涯を閉じた。その未完のメンフィス・セッションの多くが収録された2ndアルバム『素描』(98年)は、グラミー賞「最優秀男性ロック・ヴォーカル」にノミネートされた。 ローリング・ストーン誌の「最も偉大な100人のシンガー」で第39位、Q誌の「最も偉大な100人のシンガー」で第10位に選出。95年1月に唯一の来日公演を行なっている。