ルイサダ、23年を経て、その原点へと回帰。
グラモフォン時代にベストセラーとなったショパンのワルツ集、四半世紀ぶりの再録音。
ルイサダにしか生み出せない、個性あふれるロマンティシズムに彩られた、ショパンの最もポピュラーな作品集。
◎ポイント その1 フランスのロマン派ピアニスト、ルイサダの最新録音。
・アルフレッド・コルトー、サンソン・フランソワなど、フランスのロマンティック・ピアニズムの伝統を継承する個性派。
・音楽から湧き上がるファンタジーを変幻自在に具現化。
・パリ随一のコンサートホールであるシャンゼリゼ劇場を満杯に出来る数少ないピアニスト。
・1984年の初来日以来定期的に来演。
◎ポイントその2 ルイサダの最も定評あるレパートリー、ショパン「ワルツ集」に回帰。
・1985年のショパン・コンクール以来、「類まれなショパン演奏家」(ル・モンド紙)として、ショパン演奏で高い評価を得てきたルイサダ。
・ルイサダが国際的な認知度と、日本での知名度を上げるきっかけとなったのが1990年にドイツ・グラモフォンに録音された「ショパン:ワルツ集」でした。特に日本では、故吉田秀和氏が「レコード芸術」誌や朝日新聞の連載で絶賛したことで、「ルイサダ=ショパン=ワルツ集」という認識が生まれ、現在に至るまで日本におけるルイサダのベストセラーアルバムとなっています。
・それから23年の月日を経て・・・・円熟の極みにある今のルイサダが、文字通り満を持して取り組んだ「ショパン:ワルツ集」の新録音です。
◎ポイントその3 誰もが知っているポピュラーなショパン「ワルツ集」。
・ショパンの「ワルツ集」は、ショパンの数多いピアノ曲の中でも、夜想曲と並んで最もポピュラーな曲集です。「華麗なる大円舞曲」(第1番)、「小犬のワルツ」(第6番)、「別れのワルツ」(第9番)などのニックネームで親しまれている曲だけでなく、全曲が美しく、親しみやすいメロディ満載で、まさにショパンを聴く醍醐味を堪能させてくれる作品集です。
・クラシック音楽初心者から耳の肥えたマニアまで、広くアピールするレパートリーです。
◎ポイントその4 「ワルツ集」はルイサダ独自の曲順
・ワルツ集は、いわゆる作品番号順ではなく、ルイサダ自身が個々のワルツの雰囲気と起承転結を考えたうえで、独自の順序で収録されているのも聴きものです(2013年11月の日本ツアーでもほぼ同様の順序で演奏されていました)。
◎ポイントその5 カラヤンやミケランジェリを手掛けた名プロデューサー、コード・ガーベンがプロデュース
・今回は、1970年代~1990年代のクラシック録音の黄金時代に、ドイツ・グラモフォンのプロデューサーとして、カラヤンやミケランジェリ、ポリーニ、ムターら巨匠アーティストの名盤の制作を数多く手掛けてきた名プロデューサー、コード・ガーベンにプロデュースを依頼しました。
・コード・ガーベンは、85年のショパン・コンクールを聴いてルイサダの才能に注目し、ドイツ・グラモフォンとの契約を実現させた人物であり、そのガーベンが23年を経て再びルイサダと邂逅し、その深まりつつある芸術を録音に刻み込みました。
◎ポイントその6 ミケランジェリ方式でのレコーディングを実施
・レコーディングに際しては、YAMAHAの浜松工場より最高のチューニングを施されたピアノを持ち込みました。
・ホール所有のYAMAHAピアノをペダルを踏んだ状態で、ルイサダが弾くピアノの後方に設置。これによって、ルイサダがピアノを弾くことで後方のピアノも共振し、微妙な音の響きを全体の響きに付加することができました。
・これは名盤として知られるミケランジェリのドビュッシー「前奏曲集」第1巻の録音に際して、ミケランジェリが主張した録音方法で、微妙なエキストラの響きを本来のピアノの響きに加えることができるというものです。
◎ポイントその7 アクロス福岡シンフォニーホール20周年記念レコーディング
・レコーディングは、九州屈指のコンサートホールである、アクロス福岡シンフォニーホールで行ないました。ここは残響時間が満席でも2.0秒を超えるシューボックス型の本格的音楽ホールであり、可変機構を備えた音響反射板により、世界一流のフルオーケストラから室内楽、アマチュア発表会、コンクールまで幅広い演奏を楽しむ事が出来ます。客席数は通常時で、固定席1,867席(他に車椅子席4席)。1995年の開業から20年を記念し、今回の録音が実現いたしました。