エフゲニー・キーシン&ジェームズ・レヴァイン
エフゲニー・キーシンは1971年10月にモスクワで生まれる。2歳になるとラジオやレコードを聴いて、それを弾くようになった。6歳でモスクワ・グネーシン特別音楽学校に入学、アンナ・パヴロヴァナ・カントール女史に師事。10歳でピアノ協奏曲を弾き、11歳でモスクワでソロ・リサイタル・デビューをするほどの神童ぶりを発揮した。12歳でキタエンコ指揮モスクワ・フィルとの共演で、ショパンのピアノ協奏曲2曲をモスクワ音楽院大ホールで弾き、一躍世界の注目を集めた。以来ソ連国内でスヴェトラーノフ、テミルカーノフらの巨匠とも共演、86年には初来日し、センセーションを巻き起こした。翌87年ベルリン芸術週間で西ヨーロッパにセンセーショナルにデビュー、大成功を収めた。

彼の国際的な名声と評価を決定付けたのは、88年カラヤンの招きで、ベルリン・フィルとチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を演奏したことで、以後、カーネギー・ホール・デビュー(1990年)、ショルティ、バレンボイム、ジュリーニ、ムーティ、小澤征爾ら巨匠と世界の一流オーケストラとの共演や、ザルツブルク音楽祭などでのリサイタルなど、まさに世界のトップ・ピアニストとして活躍を続けている。