カラベリ・グランド・オーケストラ

1930年9月12日、パリのモンマルトル生まれ。



カラベリ(本名はクロード・ヴァゾーリ)は、父はイタリアのミラノ出身、フランス人の母はピアニストでクラシック歌手の伴奏者。



幼少の頃より、母からピアノと和声学の手ほどきを受ける。



その後パリ音楽院へ進み、3年間クラシック音楽を学んだ後、1950年シャンソン歌手の伴奏としてプロデビュー。



その年の4月11日、イヴォンヌ夫人と結婚。(その後、一男一女をもうける。)



1958年、自らのバンド「カラベリとマジック・バイオリンズ」を結成。



その後、バンドはマジック・ストリングス→きらめく(マグニフィセント)ストリングス→グランドオーケストラと名前を変えながらも、その生き生きしたサウンドはカラベリ自身により引き継がれている。



1959年、ベルサイユ・レコードよりデビュー盤発表。



1963年、日本で初めてキング・レコードより紹介される。



1964年よりCBSフランスレコードの専属となり、フランスのみならず日本においても数々のヒット曲を発表。札幌オリンピックのためのテーマ曲「雪のオリンピア」(1972)、フランク・シナトラの劇的なカムバックのための名曲「愛をもう一度」(1973)、FM東京の人気番組ジェットストリームの放送2000回記念のため作曲されたエンディングテーマ「ジェット・ストリーム(ロワールの星)」(1977)等で、カラベリ・サウンドは日本はもちろん、世界中で人気を集める。



1972年9月の初来日公演を皮切りに、74年、76年、77年、78年と日本中のファンを魅了してきた。



また、1982年では西側アーティストとして初の旧ソ連公演を行い、モスクワのオーケストラを指揮したアルバム「A MOSCOW」(1982)が話題となる。日本公演のライヴを収録したライヴアルバム(1987)、松田聖子の楽曲を集めた「カラベリ・プレイズ・聖子」(1983)、スタンダード集(1984-1988、計4枚)など数々のベストセラーを発売し、そのきらびやかなサウンドは、広い世代の指示を集めている。



持ち前のサービス精神と、魔法のようなアレンジで、どの楽曲もカラベリ色の懐かしく、また、こんな時代にこそ新しい超一級のエンタテインメントを披露し続けている。