『アラン・パーソンズ・プロジェクト―コンプリート・アルバム・コレクション』(輸入盤)
2014年4月1日発売
11枚組の決定版ライブラリー・ボックスにはAPPのスタジオ・アルバム10作に加え、
名うての実験作となった5作目『ザ・シシリアン・ディフェンス』を史上初リリースとして収録
2014年4月1日、『アラン・パーソンズ・プロジェクト―コンプリート・アルバム・コレクション』(輸入盤)が日本で発売されます。
11枚組ボックス・セットである『アラン・パーソンズ・プロジェクト―コンプリート・アルバム・コレクション』は、1976年から1987年までにわたるAPPの全活動期を網羅し、1976年のデビュー作『怪奇と幻想の物語〜エドガー・アラン・ポーの世界(Tales of Mystery and Imagination: Edgar Allan Poe)(ユニヴァーサルより発売)と、1977年の『アイ・ロボット』から1987年の『ガウディ』まで、アリスタから発売された名盤9作という、彼らのアート・ロックのスタジオ名盤10作を初めて全作まとめ、一つ屋根の下に収めています。
『アラン・パーソンズ・プロジェクト―コンプリート・アルバム・コレクション』では、ファンとコレクターが、未発売に終わった名うての5作目『ザ・シシリアン・ディフェンス』をついに体験する機会を与えてくれます。チェスのオープニングから名前を取った『ザ・シシリアン・ディフェンス』は、こう着状態の契約交渉に対する積極的な音楽的反応です。(『イヴの肖像』と同時期に)フランスのスーパー・ベア・スタジオで3日間に集中して行われたマラソン・セッションの間に作曲・録音された『ザ・シシリアン・ディフェンス』は無調性や不協和音を駆使した、複雑な渾身の作品です。マスターは1981年3月にアリスタに納品されたもののしまいこまれてしまい、物議を醸した録音は30年の間聴かれることがありませんでした。アルバムの1曲「エルシーズ・テーマ」は『イヴの肖像』エクスパンデッド・エディションのボーナス・トラックとして収録されたことはあったものの、『ザ・シシリアン・ディフェンス』が全体としてリリースされるのは本コレクションが初めてのことです。
『アラン・パーソンズ・プロジェクト―コンプリート・アルバム・コレクション』に使用されたマスターはアラン・パーソンズ自身が監修を担当。各アルバムはビニール盤のレプリカ・ウォレット・スリーヴを完全複製し、アルバムのオリジナル曲順がそのまま再現されています。
豪華ライブラリー・ボックスにはアラン・パーソンズによるライナー・ノーツに加え、未発表のものを多く含むレアな写真が含まれます。
アラン・パーソンズ・プロジェクトはアラン・パーソンズ(オーディオ・エンジニア、プロデューサー、ミュージシャン)とエリック・ウルフソン(作曲家、歌手、ピアニスト、エグゼクティヴ・プロデューサー)を中心に結成されました。この2人組は1976年から1987年にかけてリリースした一連の画期的なコンセプト・アルバムにより、プログレッシヴ・アート・ロックの輪郭を定義づけ、その可能性を拡大させました。
1974年、アビイ・ロード・スタジオの食堂でアラン・パーソンズとエリック・ウルフソンが初めて出会った頃、アランはビートルズの『アビイ・ロード』や『レット・イット・ビー』のアシスタント・エンジニアのほか、ピンク・フロイドの『狂気』のエンジニアも務めた経験がありました。作曲家でありマネージャーでもあるエリックは、エドガー・アラン・ポーの作品に基づいたコンセプト・アルバムを書き上げていました。2人は意気投合し、音楽業界の中で一連の冒険に繰り出します。エリックがアラン・パーソンズをプロデューサー兼エンジニアとしてマネージメントしながら、2人はパイロット、アンブロージア、コックニー・レベル、アル・スチュワート、ジョン・マイルズなどを手がけ、次々と成功を収めました(彼らの中にはのちにAPP作品に携わった者もいます)。
スコットランドのロック・バンド、パイロットは、イアン・ベアンソン(ギター)がAPPの全作品、デヴィッド・ペイトン(ベース、ヴォーカル)が『ガウディ』以外の全作品、スチュアート・トッシュ(ドラムス)が10ccに加入したり(コックニー・レベルのドラマー)スチュアート・エリオットに取って代わられたりする前に『怪奇と幻想の物語』と『アイ・ロボット』に参加するなど、アラン・パーソンズ・プロジェクトのミュージシャンの中心となりました。パイロットのキーボード奏者ビリー・ライオールも、APPの初期2作に参加しています。アランは世界的スマッシュ・ヒットとなったシングル「マジック」収録作であるパイロットのデビュー・アルバムをプロデュースしたのちさらに2作をプロデュースし、ナンバー1ヒットとなった「ジャニュアリー」を生み出しました。
アラン・パーソンズ・プロジェクトのファースト・アルバム『怪奇と幻想の物語』は』1976年にリリースされ、ビルボード200に登場。この作品の成功がアリスタ・レコーズの目に留まり、クライヴ・デイヴィス社長はロンドンに飛ぶと自らAPPと契約を結びました。アリスタ創業3年目のことです。
「彼らは耳に残り非常に趣のある洗練された曲を書き、壮大でコンセプチュアルな題材を表現した」デイヴィスは2013年の自伝『The Soundtrack of My Life』(Simon & Schuster社刊)にそう記しています。「アラン・パーソンズ・プロジェクトは70年代半ばの何かをとらえているような気がした。それが、多くの人々に伝わるものだと私は確信したのだ。『2001年宇宙の旅 (2001: A Space Odyssey)』『スター・ウォーズ』『スター・トレック』に、宇宙に対する若者たちのロマンティックで心理的に説得力があるヴィジョンが描かれていた時代でもあった。アラン・パーソンズ・プロジェクトが、その時代のサウンドトラック作りに貢献できるような気がした。実際、彼らはまさにそれをやってのけたのだ」。
アラン・パーソンズ・プロジェクトの未来派主義なサウンドは、楽曲がアメリカのヒップホップ・アーティスト(リル・ウェインfeaturingドレイク&ジェイダキス、DJシャドウ、カニエ・ウエスト、エリック・プライズ、P.ディディ)に日常的にサンプリングされたり、世界中で広告に使用されたり(ドクター・ペッパー、日産)、ビデオ・ゲームの中で流れたりする(『グランド・セフト・オートV』)など、今も文化のサウンドトラックを作り続けています。
アラン・パーソンズ・プロジェクトの手がけた楽曲は、映画(『くもりときどきミートボール(Cloudy with a Chance of Meatballs)』、『フェイク(Donnie Brasco)』、『フラバー』、『俺たちニュースキャスター2』のトレーラー)やテレビ番組(『アメリカズ・ゴット・タレント』、『HEY! レイモンド (Everybody Loves Raymond)』、『マイアミ・ヴァイス』、『レイト・ショー・ウィズ・デイヴィッド・レターマン』)の音楽監督やサウンドトラックのプロデューサーたちの間で人気を博しています。
『オースティン・パワーズ:デラックス (The Spy Who Shagged Me)』の中でオースティン・パワーズが名前を持ち出し、『ザ・シンプソンズ』や『そりゃないぜ!?フレイジャー (Frasier)』のエピソードで名前が登場したことでも有名なアラン・パーソンズ・プロジェクトは、全世界で5,000万枚以上のアルバムを売り上げています。
【商品情報】
『アラン・パーソンズ・プロジェクト―コンプリート・アルバム・コレクション』 (輸入盤)CD11枚組
2014年4月1日 発売予定
*輸入盤のため、価格は店舗により異なります。
*<完全生産限定盤>につき、在庫がなくなり次第販売終了となります。
http://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?site=S&cd=00DE000089055
1976 『怪奇と幻想の物語~エドガー・アラン・ポーの世界』
1977 『アイ・ロボット』
1978 『ピラミッド』
1979 『イヴの肖像』
1980 『運命の切り札』
1982 『アイ・イン・ザ・スカイ』
1984 『アンモニア・アヴェニュー』
1985 『ヴァルチャー・カルチャー』
1985 『ステレオトミー』
1987 『ガウディ』
(未発表)『ザ・シシリアン・ディフェンス』
http://www.the-alan-parsons-project.com/
https://www.facebook.com/TheAlanParsonsProject