AC/DC

1973年、オーストラリアでマルコム・ヤングとアンガス・ヤング兄弟を中心に結成し、1975年にアルバム『ハイ・ヴォルテージ』でデビュー。最高傑作との呼び声も高い6thアルバム『地獄のハイウェイ』(1979年)が全米チャートでキャリア初のトップ20入りするなど世界中で人気上昇中にあった1980年、ヴォーカルのボン・スコットが他界してしまう。新ヴォーカリストとして加入したブライアン・ジョンソン初参加アルバム『バック・イン・ブラック』(1980年)が全世界で空前絶後の大ヒットとなり、全英チャート1位、全米チャート4位(その後5ヶ月間トップ10をキープ)など、一躍世界最高峰のバンドの仲間入りを果たす。『バック・イン・ブラック』はこれまで全世界で推定5,000万枚を売り上げ、オリジナル・アルバムのセールスとしてはマイケル・ジャクソンのアルバム『スリラー』に次ぐ記録と言われている。以降もコンスタントにアルバム・リリースと大規模なワールド・ツアーを行ない、それらによってブレイク以前の作品を含むすべてのオリジナル・アルバムがマルチ・ミリオン・セラー(200万枚以上)を達成する。現時点での最新アルバムとなる『ロック・オア・バスト』(2014年)は全英・全米チャート共に初登場3位、世界13か国で1位を獲得するなど、いまだ世界中で絶大なる人気を誇っている。2016年のワールド・ツアーにおいてブライアン・ジョンソンが聴力障害治療のためツアーから離脱、アクセル・ローズ(ガンズ・アンド・ローゼズ)が自ら志願しピンチ・ヒッターを務めたことも大き話題となった。そして2017年11月、AC/DCサウンドの要を担いながらも痴呆症治療のため2014年にバンドを脱退していた天才リズム・ギタリストのマルコム・ヤングが他界、世界中に大きな衝撃が走ったのは記憶に新しいところ。アルバム全作品のトータル・セールスは、全米のみで7,500万枚以上(ロック・バンドとしてアメリカ音楽史上歴代5位、全ジャンルのアーティスト中10位)、全世界で推定2億枚という破格の成功を収めている真のロックンロール・モンスターである。(2019年7月更新)



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